2023年5月27日土曜日

ロアマスターズ・アーカイブ:アンドーンテッド-栄光の人生

LOREMASTER’S ARCHIVE: UNDAUNTED – A LIFE OF GLORY

12/05/2014


アンドーンテッドの創設者の伝記を、創設者その猫の言葉から直接学びましょう!

本日のアーカイブでは、危険と隣り合わせのギルド「アンドーンテッド」の創設者、赤爪トゥルクの自伝をご紹介します。一体誰がこのようなギルドを設立したのだろうと思ったことのある方がいれば、彼の言葉の中からいくつかの答えを見つけることができるでしょう。私たちはその言葉が誇張などではないと確信しています。

次回は新しい伝承の本と、ダンジョン探検家としても有名な研究者、キレス・ヴァノスによるドゥエマースタイルの鎧に関する質問への回答をお届けします。



『アンドーンテッド:栄光の人生』
赤爪トゥルク著

UNDAUNTED: A LIFE OF GLORY
By Turuk Redclaws


名誉と正義のために戦う者がいる。金貨のために剣を血で洗う者もいるだろう。それから......他の者がいる。この者のように、危険を好む者たちが。兄弟姉妹がまだ母猫のスカートの下でニャーニャー鳴いていた頃、トゥルクはキッチンの一番高い棚を征服し、シュガービスケットを焼きに来る母猫の頭に飛びかかっていた。その小っちゃな勇気に燃える若き日々から、この者の活躍はさらに大きく野心的になった。アンドーンテッドの創設メンバーとして、この者の注目に値する功績は記録されるべきだ。それを記すのにこの爪より良いものがあるか?

ママの切実な願いにも関わらず、この者は砂糖畑に行く運命にはなかった。リスクと危険のスリルが呼んでいたのだ。兄弟と姉妹はこれまで以上に偉大な挑戦──英雄である赤爪さえも何度か危機に陥らせるような挑戦を考えることに夢中になっていた。掘って、植えて、切り刻むだけの毎日は、眠っているセンチ・タイガーを棒でつついて逃げる楽しさや、その他の野生的な挑戦の興奮にはかなわなかった。

結局のところ、そういうことはこの者の親愛なる母には手に負えないものだった。骨折やその他の英雄的なおこないに伴うこまごました結果についてしょっちゅう心配させられるのは、彼女の可哀想な心臓にとってよくないことだった。そこで母は、憐れなトゥルクが大きくなるとすぐに戦士ギルドの見習いとして加入させることにした。幸いなことに、この事はほどなくして有意義な決断であったことが判明した。ギルドでこの者は多くの武器を使いこなす訓練をし、冒険に生きるための基本を学んだ。

しかし悲しいかな、退屈がこの者の尾を引くようになるまでそう長くはかからなかった。戦士ギルドは面倒なルールや規定だらけで、慎重になりすぎるあまり、どんな契約からもあるべき楽しみを奪ってしまうのだ。「いやダメだ、トゥルク。フロストトロールの洞窟にバターナイフで挑むなんて認められない。賢明じゃない」「トゥルク、ダンジョンであまり走るんじゃない──罠があるかもしれないだろ!」「回復の薬を十分に持つのを忘れるな」まったく! 腰抜けにもほどがある!(※Milksop blubbering!)

訓練とより大きな危険への飽くなき飢えを武器に、この者は独自の道を歩み始め、デューンからウィンドヘルムまでタムリエルを放浪し、農夫の伝説や地元の噂話に出てくるような怪物を追った。死霊術師の巣から強大な獣の巣窟まで、どんな洞窟や遺跡も恐ろしすぎるなどということはなかった。この者のまさにこの爪は、ある地方で知られる最も恐ろしいオーガだったグラッシュ=グラッシュを始末し、ヤギと馬を丸ごと貪りくらってグレナンブラの野原を悩ませていた巨大なヘビ、スパインスナップに最後の一撃を与えた。リストは数え切れないほどある。ひょっとするとこの者はそういう物語のためだけにまた別の本を書くことになるかも知れない!

そうした旅の途中でこの者は、大いなる困難を前にしても怯んだり、たじろいだりすることなく挑戦を楽しむ何人かの仲間と出会った。同じ志を持つ仲間の中でも、剛きモルドラと斧のカイルスティグは本当の意味で気の合う者たちだった。彼らは危険な場所をたくさん知っていて、お互い普通では考えられないような挑戦をしていた──例えば裸でダンジョンを駆け抜けるとか。噂が噂を呼び、次第に多くの者がこの者たちを探し求めるようになった。そうして「アンドーンテッド」が誕生した。



赤爪トゥルクがあなたの質問に答えます:
TURUK REDCLAWS ANSWERS YOUR QUESTIONS:


「アンドーンテッドのギルドについての質問があります。具体的には、ギルドの規模についての質問です。アンドーンテッドはかつて戦士ギルドと魔術師ギルドを合わせたほどの大規模なギルドだったというのは本当ですか?」── Runs-In-Mudより


赤爪トゥルクの回答
「この者は戦士ギルドや魔術師ギルドがどれくらいのメンバー数を誇ってるのかは知らないが、トゥルクが聞いたところによると新人の定着率が格段に高いそうだ。好きにさせておけばいい。傭兵や変人は着飾っていた方が生きやすいものだからな。着飾った傭兵や変人を悪く言うつもりはないぞ──アンドーンテッドにはそういう者がたくさんいる」

「具体的な質問に答えると、アンドーンテッドのメンバーは月のように満ち欠けする。風向きのいい頃には、血のたぎった若者から老いぼれまで常に関心を集めている。彼らは冒険や、名誉ある死を求めて大勢やってくる。戦士ギルドが年寄りや若者を受け入れないからかも知れない。だがアンドーンテッドは喜んで彼らを受け入れる。恵雨の月の初めには、トゥルクが自ら、最初の試練に合格した何十人もの新人の証人になっている。とはいえ、月日が経つにつれて、その数はタムリエルの暗黒の深淵によって蝕まれてく。悲しいことだが、そういう深淵の中でこそ、真のアンドーンテッドは鍛えられるのだ」

「トゥルクの友人のタリッセが、トゥルクがまだ質問に答えていないと言ってきた。あの者は自分が偉いと思っているな。とにかくトゥルクは周りを見てみる。数える時間をくれ……トゥルクには5人見える。不屈の5人。トゥルクは自分の目で確かめるまで、残りの者を生きている者には数えない。この数は戦士と魔術師のギルド全員を合わせたよりも多いか少ないか? トゥルクには知る由もない」

「トゥルクは、この質問は剛きモルドラが答えた方がよかったのではないかと思い始めた。彼女は数えるのが得意だからな」


「初めてお会いしたとき以来、あなたは私に役立つことをいくつも教えてくれましたね。しかし私はあなたから学べることがまだ他にもあると感じています。タムリエルのダンジョンを調査するにあたって、私と味方の助けになるような究極の知識、あるいは技があるのではありませんか。いつか私たちにその秘密を明かしてくれることはありますか?」── Larenia Moonshine より


赤爪トゥルクの回答
「トゥルクは、高名なLady Moonshineのことを覚えていると言いたいところなのだが、なにせトゥルクは酒場に住んでいるので、悲しいかなそうは言えない。この者はお前が、彼が酔っ払った状態で“血の祭壇”の出し方を教えた時にいた者の一人でないことを願っている。あの場にいた哀れな者たちはその夜のことを忘れたいと願いながら残りの人生を送ることになるし、トゥルクはいまだに耳に詰まった酷いごみを引っぱり出そうとしている」

「新しい技といえば、アンドーンテッドは常にスキルに磨きをかけている。だが、基本を改良するというのは難しい。この者が思うにお前はアンドーンテッドの教えを全て学び終えたようだ。ただ、もしかするともっと深い意味では、成功に必要なのは技ではないのかもしれない。戦いに持ち込む武器でもない。重要なのは抜け目なくあることだ。お前と、お前の仲間が」

「それに、お前はもう血の祭壇の作り方を知っている。他に何が必要がなんだ? 血の祭壇はトゥルクの厄介ごとを全部解決してくれるぞ。それがまた別の問題になるんだが」


「アンドーンテッドに加わった“新しい血”が去っていく割合は一般的にどの程度ですか?」──Kii-Namより


赤爪トゥルクの回答
「トゥルクはさっきもこれに似たような質問に答えたと思うが、今夜はムーンシュガーを何個も食べたからな。アンドーンテッドは新しい血を頻繁に勧誘する。以前は大勢の仲間がいた。Sva ‘The Saw’ Crenshaw、Severio ‘the Full Nelsonius’ Nelsonius、Lex Pilper──多くの奴がいたが、今は留守にしている。(トゥルクはインペリアルの他にも見送った仲間がいたと誓うが、思い出せない)」

「トゥルクがこの話をすると、多くの者がこう言う。『じゃあなんで自分は彼らのことを一度も見たことがないのか』と。彼らはこの者たちのそばにいる。いつも、トゥルクの胸の中に。死んでいるが、ちゃんとそこにいる」



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Elder Scrolls Online公式サイトにて掲載されたLoremaster’s Archiveの記事を日本語訳したものです。ESOゲーム内書籍として実装されていない本については英語の題名と著者名を併記してあります。ゲーム内書籍として実装されている本については、訳はESO日本語版同書籍のものです。

原文:Loremaster’s Archive: Undaunted – A Life of Glory - The Elder Scrolls Online(https://www.elderscrollsonline.com/en-us/news/post/1401

訳:かみつき 2023年5月

2023年5月26日金曜日

ネクロムが登場するゲーム内書籍


ESOで新章「ネクロム」が登場する前に、これまでTESゲーム内書籍のなかでネクロムについての描写があったものをUESPを参考に探してみました。ネクロムがゲーム内で実際にプレイヤーが訪れることのできる場所として登場するのは「TESⅠ:Arena」以来になります。



・『ネクロム事件』

ネクロム事件 : Skyrim Library
https://skyrimlibrary.ldblog.jp/archives/21385198.html

Lore:Incident in Necrom - The Unofficial Elder Scrolls Pages (UESP)
(https://en.uesp.net/wiki/Lore:Incident_in_Necrom)



・『帝国へのポケットガイド』(初版) 


(拙訳)

ネクロム
「"死者の都"、ネクロムにはトリビュナル信仰より以前の宗教的伝統が受け継がれている。モロウウィンドの全土より、あらゆる名家のダークエルフが、時には何か月にもわたる厳かな行進をおこなって死者を運んでくる。本土から見たネクロムは、聳え立つ壁と白い塔を持つ巨大なネクロポリスのように見える。その印象は、昼夜問わず絶えることなく都への道を行く死者の列によってさらに強くなる。実際には、この都には生者も群がっている。死者をあの世に弔う支度をしその遺体を適切な儀式で都の地下にあるカタコンベに納めることを唯一の使命とする、膨大かつ複雑な階層の司祭や侍女たちがいるのだ」


Lore:Pocket Guide to the Empire, 1st Edition/Morrowind - The Unofficial Elder Scrolls Pages (UESP)
https://en.uesp.net/wiki/Lore:Pocket_Guide_to_the_Empire,_1st_Edition/Morrowind



・『ヴィベクの36の教訓』第34説話 

 

二人は中界へ入り、かつてアイエムとセトがヴィベクを見つけた場所の近くの村へ向かった。八匹目の怪物はそこにいたが、怪物らしい行動は起こさなかった。困った顔をしながら足を海につけて座っていた。親を見た彼は、なぜ自分が死んでオブリビオンへ戻らねばならないのかと聞いた。

そうしなければ自分自身の存在を裏切ることになると、ヴィベクは八匹目の怪物に言った。これでは怪物が満足していない様子だったため、まだアイエムの慈悲を残していたヴィベクはこう言った:

「炎は私のものだ、飲み込まれるといい
そしてボエトヒーアの家の
パドメの祭壇に
秘密の扉を作るといい
そこは安全で
見守られている」

怪物は穏やかな表情でムアトラを受け入れ、彼の骨は死者の街ナルシスの土台となった。


※ナルシスとなっていますが、諸々の描写を鑑みるとここで語られている街の名前は正しくはネクロムであると考えられます。後から設定が変わったのかもしれません。ESOでもこの「ヴィベクと怪物」の逸話がネクロムの物語として登場することが開発陣のコメントで紹介されています。

Lore:36 Lessons of Vivec, Sermon 34 - The Unofficial Elder Scrolls Pages (UESP)
https://en.uesp.net/wiki/Lore:36_Lessons_of_Vivec,_Sermon_34



・『ニベンの父』

 

断章 2

  網でできた絶壁が巨大なあごのように突き出ており、
  西の方には航路がないことがわかり、
  ニベンは南へと船を出した。
  聖域と平和を約束する
  砂と森林に覆われた島を通りすぎた時、
  乗組員は喜び騒いだ
  だが垂れ下がった岬に似た革でできた羽のような木の上に
  巨大な影が現れた時、歓喜は恐怖へと変わっていた
  船ほどの大きさのコウモリトカゲであったが
  よい水先案内人であるトパルはただ弓を構え、その頭に一撃を加えた
  トカゲは倒れ、トパルは船員長に聞いた「死んだかな?」
  トカゲが白波にぶつかる前に、今度は心臓にとどめを刺した
  それから四十日と六日、ニベンは南へ船を走らせた

 トパルの案内人、製図家、生存能力、談話家としての武勇伝に加えて、弓矢の名手であることがわかる。もちろん詩的許容であるが、神話紀のアルドメリは洗練された射手であったことは考古学的にも証明されている。彼らの弓は木を重ねたもので、銀の絹糸で警笛が下げられており美しいものだった。何千年も前の専門家も絶賛している。

 この断章の初めでトパルが立ち向かう生き物は、その怪物は竜を思い起こさせるが、現代のモロウウィンドにいる崖に住む種族の祖先のようだ。海岸線の足場の悪い不安定な崖はネクロムのように思える。ゴルン島は「コウモリトカゲ」の巣であるのかもしれない。ただし、私が今知る限りの情報では、モロウウィンド東部にそのような生き物はいない。


Lore:Father Of The Niben - The Unofficial Elder Scrolls Pages (UESP)
https://en.uesp.net/wiki/Lore:Father_Of_The_Niben) 



・『先人とダンマー』

 

ゴーストフェンス

 家族が守るべき厳格なしきたりの中で最も重要なことは、先人の亡骸をネクロムのような死者の街に埋葬することである。ここでは魂が定命者世界に対する恐怖を慰めあうのだ。しかしながら、一族の祠と家族がいる周辺を守るゴーストフェンスの一部として役立てるために、大変な栄誉と捧げものの証として、亡骸の一部を持つことも認められる。この取り決めに関しては、家族の意思によるものが多く、遺骨から指関節の骨が抜き出され、厳粛な魔法や儀式を通じて一族のゴーストフェンスに組み込まれることが多い。例外的に、遺骨全てや保存された死体そのものがゴーストフェンスに組み込まれることもある。

 これらの亡骸は先祖の魂、とりわけその身体の持ち主だった魂にとって標識や集合場所の役割りを果たす。多くの亡骸が使われているほど、そのゴーストフェンスの力は強くなり、生きている時に強かった者ほど強力な亡骸となる。

 トリビュナルによって作られたブライトを阻止するためのグレート・ゴーストフェンスには、もうひとつの家族として聖堂や一族に魂を捧げた聖堂の英雄、インドリル家やレドラン家の英雄達の骨が使われている。また、このゴーストフェンスにはネクロムの地下墓地とモロウウィンドの戦場にあった骨も多く使用されている。


先人とダンマー : Skyrim Library
https://skyrimlibrary.ldblog.jp/archives/20480925.html

Lore:Ancestors and the Dunmer - The Unofficial Elder Scrolls Pages (UESP)
https://en.uesp.net/wiki/Lore:Ancestors_and_the_Dunmer



・『2920』黄昏の月 11巻

※ESO収録の版ではラストのシーン

 

2920年 黄昏の月3日
モーンホールド(モロウウィンド)

 デュークは窓の外をじっと眺めていた。四日目の早朝。街は赤い霧にすっぽり覆われて、稲妻の閃光が走っていた。通りには吹き荒れる風が巻きおこり、城の旗を強くなびかせ、家々の窓を固く閉じさせた。何か不吉な事が起こりそうな予感であった。彼自身、学識はそれほど高くはなかったが、彼の家臣も同様に、これから何か悪いことが起こりそうな気配を感じていた。

「伝令はいつ届くのだ?」と、デュークは城主に向かってうなるように言った。

「ヴィベク様は皇帝と協定交渉のため、遥か北の方へいらっしゃるのです」と、城主は恐怖におびえながら言った。「アルマレクシア様とソーサ・シル様はネクロムにいらっしゃいます。数日内には連絡をつけられると思われます」

 デュークは頷いた。確かに伝令が到着するのも速いだろうが、それよりもオブリビオンの手の方が速いことを知っていたのだった。


2920 黄昏の月、11巻 : Skyrim Library
https://skyrimlibrary.ldblog.jp/archives/20674688.html) 

Lore:2920, Sun's Dusk (v11) - The Unofficial Elder Scrolls Pages (UESP)
https://en.uesp.net/wiki/Lore:2920,_Sun%27s_Dusk_(v11)



・『アイレン:不測の女王』

 

さて、諸君の中には、アイレン王女がサマーセットにいなかった間に経験した、冒険に関する数々の面白い話を聞いたことがある者がいるかもしれない。一等航海士としてアンヴィルの海賊船長と共に航海したとか、ネクロムの宝物庫でインディゴの書を読むためにダンマーに変装したとか、リハドの修道僧に刀剣の舞いで打ち勝ったとか、ハチミツ酒飲み比べコンテストで、ウィンドヘルムの炎の髪のマブジャールン女王よりも飲んだとか。断言するが、全ての俗説や噂は実にばかげているし、非常にふざけている。我らが女王は単にご自分のやり方で独自の研究を行い、プラキスと儀式制君主政治の準備をしていて不在であっただけの話だ。


Lore:Ayrenn: The Unforeseen Queen - The Unofficial Elder Scrolls Pages (UESP)
https://en.uesp.net/wiki/Lore:Ayrenn:_The_Unforeseen_Queen



・「テルヴァンニの要求」

※ESO、ストームヘヴンにあるメモ


宛先:アンガーサル船長
返信:テルヴァンニの要求


船長へ

お前に連絡するために、今ネクロムでこの手紙を書いている。テルヴァンニ家は、数カ月後に開催予定の行事のために、新たな人材を必要としている。お前がイリアック湾沿いにあるブレトンの村を標的にしているというのは、我々にとっては非常に都合が良い。次の基準を満たす対象者を連れてきてくれたら大きな報酬を与えよう。


—若い女性6名。全員20歳未満で、少なくとも焦げ茶色の髪が1人と、金髪が2名。そして太っている女性を少なくとも1名、極端に色白であるとなお良い。

—若い男性7名。全員24歳未満で、髪の色は何でもかまわない、ただし毛深すぎないこと。少なくとも5名には肉体労働をしてもらうため、体格は重要だ。残りの2名は背が高くて細身の方が好ましい。そのうちの1名が青い目をしていればなお良い。

—年配の男性2名。ただし健康でなければならない。死にかけの男は必要ない。付き人として奉仕できる男性を捜している、視力が良いことも不可欠だ。

—最後は、性別と年齢に条件はないが、とにかく豚に精通している人物でなければならない。新たな豚の飼育者がどうしても必要なのだ。前の担当者は食われてしまった。


この条件を満たす人材を手に入れてくれたら、通常の倍の報酬を払おう。さらに、条件を満たしている数に応じて追加で「景品」を贈ろう。

安全な航海を、セラ。


—ルラレル・テルヴァンニ


 Online:Telvanni Requirements - The Unofficial Elder Scrolls Pages (UESP)
https://en.uesp.net/wiki/Online:Telvanni_Requirements

ロアマスターズ・アーカイブ:アルゴニアンからサクスリールへ

LOREMASTER’S ARCHIVE: FROM ARGONIAN TO SAXHLEEL

11/07/2014


蔵書庫が、バイスカノン・ヘイタ・ミーンによるアルゴニアンについての新たな伝承の本を明らかにします。

本日の回では、エボンハート・パクトの同盟であるダンマーやノルドとは異なるアルゴニアンの近代の歴史について探求していきます。

次回はタムリエルの最も危険なダンジョンをめぐり、時には生きて冒険譚を語る数少ない恐れ知らずの探検家であるアンドーンテッドに迫ります。



『アルゴニアンからサクスリールへ』
バイスカノン・ヘイタ・ミーン著

FROM ARGONIAN TO SAXHLEEL
By: Vicecanon Heita-Meen


誤った理解と抑圧が何世紀にも渡りブラックマーシュを汚染してきた。私の卵の兄弟たちは帝国による征服と、ダンマーの手による奴隷制に耐えてきた。鉄のブーツは私たちの文化と伝統を踏みにじる。私たちが沼地に生まれついたことは幸運だ。それが哀れな乾いた肌の者たちを阻んでいなければ、私たちの道はすでに塵と化していたかもしれない。困難にも関わらず、ヒストは今も私たちを導いてくれている。そして記憶のなかではじめて、私たちは循環を断ち切る機会を得た。

私は若き日々を、奴隷として過ごした。怒れる者だった。並みいるドーレス家の暴君たちの中で残忍さで名を知られるのは容易なことではないが、グラシス・ドーレス評議員はそれをやってのけた。宴会で客の席順を間違えたために意識を失うほど殴られた後、私は我慢の限界を迎えた。再び塩田で働けるようになると、私は隙を見て酔った衛兵を打ちのめし、仲間の奴隷たちと共に逃げ出した。

私たちはソーン・マーシュに逃げ込んだ。アルゴニアンの一団とすれ違ったが、彼らが裏切り者だと気づくのが遅すぎた。奴らはアーチェイン族のクズで、ドーレス家に雇われていた。空腹と疲労の限界にあった私たちは簡単に捕まった。太陽は私の空を見捨てたのだ。だが今にして思えば、そこに微かなヒストの意志があったことがわかる。アーチェインの村で、私はある幻視を見た。ヒストの木が私に語りかけ、血と恐怖の光景を見せたのだ──アカヴィリによる侵略、そしてノルドとダンマーが枯葉のように倒れる様を。

これは好機だった。ターニングポイントだ。だがどうやって利用すればいい? 我々はソーンに連れ戻されたが、ダンマーたちはアルマレクシアの戦の招集に応じ 今ではほとんど誰も残っていなかった。そして私に課された罰は、グラシス自らの手で鞭打たれることだった。その日グラシスは中庭で最初の鞭を振るった。私はその鞭を掴み、彼の首を絞めた。あの時、彼の目から光が失われる瞬間の表情を私は二度と忘れないだろう。

時間を無駄にすることなく、私はアーチェイン衛兵の百人隊長に挑み、戦闘の権利(right-of-combat)で彼女の地位を争った。彼女にそれを拒否するすべはなく、また仲間からの敬意を保つこともかなわなかった。決闘は短時間で終わった。私は指揮権を得て、再びそこで同じことをするためストームホールドに進撃した。そこでそれ以上サクスリールの血を流す必要がなかったことには感謝している。私たちをはじめに出迎えた灰のなかを歩む者は、ストームホールドのシェルバックたちと話し、我々の指揮下に入れるよう説得してくれた。

私は作戦を明らかにし、モロウウィンド、ストンフォールまで軍を進め、その地での戦い──アカヴィリとの戦いに参加しようとしていることを告げた。私たちはダンマーを守って戦い、潮の流れを変えることになる。当然、その作戦に異議を唱える者もいた。異議というのは控えめな表現かもしれない。私は自分が見たヒストの幻視のことを伝え、マーシュへ戻りたい者はそうするように告げた。それでも多くの者が残り、私たちは進軍した。

私たちが戦場の混沌のただ中へ着いたとき、武装した奴隷たちが向かってくるのを目にしたダンマーの顔には恐怖の表情が浮かんでいた。その恐怖は、私たちが彼らの隊列に加わりシェルバックが侵略者たちを圧倒し追い返すだけの武力を発揮しはじめると、驚愕へと変わっていた。

こうして私たちは認められるようになった。記憶にある限り初めて、支配者ではなく、同盟者がいる。私たちは法の下、自由であり、村を取り戻し、我らの伝統を強くしている。多くのサクスリールと私たちの新たな同盟者との間には、まだ苦い血が流れている。すべての部族が我々に加わっているわけでもなく、ソーンマーシュ、シャドウフェン、マークマイアの部族だけにすぎない。これは驚くことではない。とはいえ、他の者たちもいつか理解してくれることを願っている。私たちに与えられたこの機会が、我々への理解を育み、私たちの生き方を未来へ残すことに繋がっていくのだと。



ヘイタ・ミーンがあなたの質問に答えます:
HEITA-MEEN ANSWERS YOUR QUESTIONS:


「バイスカノン・ヘイタ・ミーン! 前回シャドウフェンに立ち寄った時、我々の祖先が残した古代の石造りの遺跡について詳しく教えていただく前に帰らざるを得ませんでした。乾いた肌の種族はサクスリールがそのような作品を作ることができないと思わせようとしていますが、我々はまぎれもなく建設者です。伝説にある古きザンミーアが建設されなくなり、廃墟と化してしまったのはなぜなのでしょう。我々の祖先に何があったのですか?」──Eis Vuur, Warden, Wayward and Contract Scholar より


バイスカノン・ヘイタ・ミーンの回答
「残念ながら、卵の兄弟よ、私は学者ではない。ドーレス家の奴隷として育ち、解放戦争のあとは日々の事柄に忙殺され、過ぎ去った時代の事柄に関心を持つことをしなかった。しかしギデオンのバイスカノンから、あなたと同じように興味を持つ人がいると聞いている。マークマイアのサクスリール研究者は、まさにこの問題を掘り下げているそうだ。モンスーンの後でマークマイアへの道が開通すれば、あなたが自らそこに旅し、彼らが何を突き止めたかを知ることができるかもしれない。それまで、潤いを保てますよう!」


「アルゴニアンとヒストの樹とのつながりを理解したいと思っています。樹に対して儀式をしたり、祈ったりすることはありますか? ヒストはあなた方の生活にどのような影響を与えているのでしょうか? 意志を持つ樹々の前に立つと、どのような気持ちになるのでしょうか」──Sashlyr より


バイスカノン・ヘイタ・ミーンの回答
「この質問は言葉にして答えるのが難しい。私は多くの同胞のように、いわゆる神のような性質を持つ存在を “崇拝” したりしないし、そうする人々の気持ちや彼らがどういう事をするのかも分からない。私たちは誰も相手の心の中にあるものを理解してはいない。それでどうやって互いに意味のあるたとえを見つけることができる? けれど試してみよう。もちろん、私たちにも儀式がある。儀式は社会という家を支える泥だ。しかし、私たちはヒストに "祈る" ことはしない。私たちの思考と欲望は共に流れるものだから。ヒストは川であり、私たちサクスリールは、流れる川が岩をこえる場所で立ち上る波。今のは明快ではないか?」


「私はずっと、サクスリールたちの時間への感覚に魅了されてきました。自分の全人生を一瞬の出来事として捉えていると言われていますよね。これがどういう仕組みなのか、説明していただけますか? 未来に目を向けず、過去を回想するのですか?」── TheHumanFloyd より


バイスカノン・ヘイタ・ミーンの回答
「あなたたち人間は時間を複数の出来事の集まりとして捉えて、しばしば物語や一連の状況の説明として語る。私たちにとって、それは奇妙で狭い見方のように思える。あなたの考えを奇妙で欠陥のある型の中に押し込めているかのようだ。私たちは時間というものを過去から未来へ続く線として見てはいない。潮が満ちるときに砂浜に押し寄せる広い波のように、あるいはモンスーンのときに沼地を横切る嵐のように見る。原因と結果とは分たれたものではなく、一つの出来事であり、それをつくる重要な要素同士の距離に意味はない。それ以外になんと言える?」


「アルゴニアンは再生能力がすごいと聞いています。アルゴニアンの手足が切断されたら、また生えてくるのでしょうか?」── TheHumanFloyd より


バイス・カノン・ヘイタミーンの回答
「私は困惑と驚愕の背骨を立てる。あなたがた人間は、一体どこでそのような考えを得てくる? Waxhuthi!」



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Elder Scrolls Online公式サイトにて掲載されたLoremaster’s Archiveの記事を日本語訳したものです。ESOゲーム内書籍として実装されていない本については英語の題名と著者名を併記してあります。ゲーム内書籍として実装されている本については、訳はESO日本語版同書籍のものです。

原文:Loremaster’s Archive: From Argonian to Saxhleel - The Elder Scrolls Online(https://www.elderscrollsonline.com/en-us/news/post/1241


おまけ:
「ヘイタ・ミーンと、黒きヒレのケシュとの関係は?」



この回のロアマスターズ・アーカイブが公開されたのは2014年の11月。NPCとしてのバイスカノン・ヘイタ・ミーンはシャドウフェン地域のクエストの中心人物として2014年のESOリリース時から登場しています。それから4年後の2018年にリリースされたDLC「マークマイア」では、黒きヒレのケシュという人物について書かれた伝記本『ケシュ』シリーズが追加されました。
この伝記によると、黒きヒレのケシュはブラックマーシュの村に生まれ、のちに黒きヒレ軍団というサクスリールの一団を創設した人物で、第二次アカヴィリ侵攻のおりには友人であるウィンドヘルムのジョルン王からの求めに応じ、シェルバックを率いてノルド・ダンマー連合軍に加勢したことでエボンハート・パクトの結成に貢献した戦争の英雄であるという話が語られています。『ケシュ』には黒きヒレのケシュの幼少期からの生い立ちが詳しく書かれており、その中にはストームホールドでジョルン王その人と共にドーレス家の奴隷商人に立ち向かい、仲間を解放するという場面もあります。
となると不思議になってくるのは、バイスカノン・ヘイタ・ミーンと黒きヒレのケシュとの関係です。二人は幼少期の生い立ちこそ違いますが、どちらも第二次アカヴィリ侵攻でシェルバック部隊を含めた軍を率いていますし、その前にストームホールドで奴隷を解放したというところも似ています。このよく似た経歴を持つ二人の存在は一部のファンを混乱させ、ヘイタ・ミーンと黒きヒレのケシュは同一人物なのではないかという考察も生まれました。

2020年頃のredditの投稿
Theory: Heita-Meen and Keshu Black-Fin are the same person : teslore
https://www.reddit.com/r/teslore/comments/j4qxgf/theory_heitameen_and_keshu_blackfin_are_the_same/

ところが、2021年、新章「ブラックウッド」のリリースで今度は黒きヒレのケシュ本人がNPCとして登場してしまいました。ケシュ自身の台詞によれば、伝記本の『ケシュ』にある通り彼女は黒きヒレ軍団を率いてアカヴィリとの戦いに参加し、エボンハート・パクトの結成と領土の安定に努めた後は、パクトの仕事を離れマークマイアの都市であるギデオンの総督になったということでした。
つまり、(少なくともこの話を聞く限りでは)シャドウフェンでバイスカノンとして今もエボンハート・パクトに関わっているヘイタ・ミーンと、黒きヒレのケシュとは別人だったわけです。

混同されてしまうこともあるものの、奴隷の解放者であり、同じ戦いに参加していた二人。お互いに言及する台詞こそありませんが、実は友人同士であったりするのかもしれません。(上の記事でも"ギデオンのバイスカノン"と知り合いのようでしたし)ヘイタ・ミーンが語っているように、第二次アカヴィリ侵攻でヒストの意志が働いていたとすれば、彼女たちのように戦場に駆け付けたサクスリールの英雄が他にもいたのかも……。パクト結成のエピソードは(このブログ名で言うのもなんですが)TESの歴史の中でも特に熱い話なだけあって色々と妄想が尽きません。
マークマイアやブラックウッドで新しいロアが追加されたとはいえ、アルゴニアンの歴史についてはまだまだ語られていないことが多いので、今後この二人の再登場と共に新しい刺激的なロアが見られることを楽しみにしたいですね。


その後……
2025年、虫の教団の季節にて、久しぶりにバイスカノン・ヘイタ・ミーン著のゲーム内書籍が登場しました。内容としてはソルスティスのアルゴニアンの文化を体験したヘイタ・ミーンの手記といったものになっていますが、第二次アカヴィリ侵攻でヘイタ・ミーンと灰を歩む者の二人が戦いに参加したことにも触れられています。さらに、ソルスティスのストーリーでは黒きヒレのケシュも再登場し、パクト結成の立役者となった歴戦のサクスリールたちが揃い踏みする形になっています。

『潮の叡智』

バイスカノン・ヘイタ・ミーン著

何年も前、必要ならいつでも刃を貸すと灰を歩む者に約束した。共にアカヴィリへ向けて進軍した時に信じてくれた彼女に対するせめてもの行いだったが、それはエボンハート・パクトの旗の下の話だろうと思っていた。まさかタムリエル全土の勇者、つまりスティルク連盟が導く旗の下で協力しようとは想像もしていなかった。

ソルスティスに到着した時点で、虫の教団の信者と戦う覚悟ができていた。そのために刃研ぎ上げた。鎧まで磨いて調整しておいたにもかかわらず、この熱帯の浜辺で私を持ち受けていたのは、単なる戦争をはるかに超えるものだった。

この島を故郷と呼ぶアルゴニアンの部族がある。 潮の子だ。彼らは西の沿岸に散在する村に住んている。そうした村の中で最も大きいシェルタイドは、取引の拠点になっている。また、多くの村が浅瀬で温めて孵すため、卵を持ち込む場所でもある。

最も興味深いのは、ヒストの木がどこにも見当たらないことだ。とうやらこのサクスリールたちは、何らかの理由でヒストとのつながりを失っているらしい。 歌は聞こえないが、苦悶の壁を越えた島の東側は、まだ木が残っているかもしれないと言う潮の子の者もいる。だが彼らの口振りは朗らかで淡々としている。まるで食べ物の屋台への道順でも聞か
れたかのような答え方だ。

彼らのやり方をより深く学ぶため、シェルタイド村で少し時間を取り、ノキという名の卵守えい(ここでは浅瀬の番人と呼ばれているが)の後を付いて回ってみた。彼女は信条の基本を教えてくれた。学んだことをできるだけ書き留めようと思う。

タムリエルでアルゴニアンが死ぬと、ヒストに戻れるよう土の中に葬られる。潮の手は彼らを連れ戻す川が記憶を整理し、どれをヒストに織り込み、どれを捨て去るかを判断すると信じている。捨てられた記憶が潮の子になるのだ。川が虚無の海と永遠のうねり、つま潮に出会い、彼らをソルスティスの岸に連れてくるのだそうだ。この浅瀬で自らを温めている卵の元へと。

そう説明しながら、ノキは孵化用のベッドの入口付近に1本の小さな海藻を置いた。卵を守る、ある種の低い壁だ。彼女は私が見ていることを確かめると、海藻を卵に向かう流れに任せた。私たちは海藻が卵の周りで踊るのを眺めた。流れの見えざる力に支配された繊細なリズムで。

棘が不安を表していたからだろう。ノキが私の手を卵へと導いた。彼女は私に手を水の中に入れ、けれども殻のすぐ上に保つように促した。彼女は一歩下がり、私が目にしたものへの驚きに浸れるようにした。海藻は進路を変え、私の鉤爪の間を縫うように進み始めた。私は海藻を運ぶ激しい水の流れを感じたが、それ以上に、潮の背後にある優しい圧力があるのを感じた。ノキの触れ方に似た、軽く押すような力を。

その日しばらくしてから、潮が引いてあらわになった短い桟橋にノキと共に座っていた私は、鱗の下でくすぶっていた質問を投げかけてみた。なぜこの潮は捨てられたものを戻すのか? その目的は? 彼女は長い時間をかけて考え、思考をまとめながら海からウニを拾い上げ、棘からドロドロしたものや岩層を取除いた。彼女はそれを海に戻し、こう答えた。

「アルゴニアンはすべて・・・ あなたも含めてよへイタ・ミーン、自分たちよりも前に用意されていた鱗を運命として生まれてくる。その鱗が私たちを私たちたらしめる。それが、勇敢さであれ、臆病さであれ、強い好奇心であれ。それに向かって歩むとき、中には道を外れ、迷い、たどりつくまでに命を落とす者いる。そんな時は湖が私たちを戻して、もう一度道を歩み、いつの日か運命の鱗で身を飾って、虚無の中で虹色に輝けるようにしてくれる」

私は座り、しばらくの間その言葉について考えた。 歌に気づいたのは、日が落ち、私たちの下の岩から熱がすっかり失われてしまった後のことだった。それはヒストの歌ではなかった。だが、波の流れのすぐ下にある何かが、足の裏に触れる岩の間を通ぎていった。馴染みがありながらも奇妙な、優しいリズムで。

もしノキが言ったことが真実なら、私はこの生涯で運命の端に到達できたのだと思う。同胞のサクスリールたちの自由が、十分にそれを証明している。しかし私と共にこの道を歩きながら、目的地に着くまでに倒れてしまった卵の親族はたくさんいる。戦士だけではなく奴隷も。かつて、ドーレス家の残酷さに苦しめられた者たち。潮はいつか彼らを鎖から解き放ち、この岸に戻してくれるのだろうか? このくたびれた鯖はそう願っている。

振りかえれば、彼女は惜しむことなく私のために時間を割いてくれた。たとえ私が彼女の日々を長引かせ、仕事を複雑にしているのが明らかだったとしても。これについては感謝している。ノキ、私はあなたに捧げるためにこの考えを記す。あなたの。 孵化場を散策し、痛む体を温かい砂の中で伸ばしながら共に過ごした時のために。

2023年5月22日月曜日

ロアマスターズ・アーカイブ:イフレの誘い

LOREMASTER’S ARCHIVE: Y’FFRE’S BECKONING

10/24/2014


グリーンレディでいるとはどういうことなのでしょう? 私たちの新しい伝承の本ではそんな疑問にお答えします。

本日の蔵書庫への訪問では、グリーンレディであるグウェリングが彼女の経験をもとにした一冊を紹介してくれます。ボズマーの野性的な側面の表れと、皆さんの質問に対するレディ自身の答えを学んでいきましょう。

次回のアーカイブでは、アルゴニアンの近代史についてバイスカノン・ヘイタ・ミーンが答えてくれます。あなたの質問をお送りください。



『イフレの誘い』

グリーンレディのグウェリング著

Y’FFRE’S BECKONING
By Gwaering, the Green Lady


緑の歌の物語が今、骨の中で大きく響き、私を目覚めさせた。私はこの物語を、流れ続ける生命として聴く。その動きは一秒ごとに現実を織り出し、輝ける糸の上にまた輝ける糸が紡がれる。全ての足音が鼓動、言葉、思考となり祝福と共に形づくられる。放たれた矢は感嘆を示す符号となり、言葉の中により合わされ、終わりの中で始まりとなる。 私は、我々の中に溶けていく。

私は狩人となり、守り人となり、緑の復讐者となった。私の記憶は、形なき時代よりボズマーが知る歴史の川から引き出されたもの。子供たちを貪り喰らい母と父を苦痛の中で泣き叫ばさせた、のたうつ敵、ブラッケン・マリスの心臓を切り取ったのは私のこの手だった。群がり殺到する信者に命じて木々や葉を燃やし切り裂いた、堕落したオークである斧もつデュロホートの目を貫いたのは、私のこの矢。グラーウッドの獣たちのもとへ病が訪れたとき、私は100の夜、休むことなく狩りをし飢える者を養った。私はまた100度狩るだろう。

これらのことはすべて私の行ないであり、召されればまた行われるだろう。イフレの子供たちの喜び、恐れ、怒り、悲しみの叫びは、私の心の中でますます強くなる。深い森に響く生命の鼓動。夢の中でも彼らの声が聞こえる。彼らの感情は私自身のものとなり、私の中で1000倍の音量で響き渡る。私が返事をするのを止めることはできない。私は、私の血が壌土を浸し、グラーオークの根に栄養を与えるまで、彼らに答えるだろう。

アース・ボーンズが語る物語を聞いても、まだ恐怖は残り、心配がつきまとう。私はグリーン・レディだ。私の精神がそうであることに疑いはない。でもこの心の中ではまだ、私はただのグウェリング。弓の少女であり、勇敢だけど小さな存在。私は恐れている。グウェリングは消えてしまうのだろうか? 今湧き上がってくるこの原始的な感情の奔流に耐えられるだろうか? 彼女は "緑 "に応え、自分の役割を果たせるほど強い? 彼女は民とシルヴェナールを守れる?

私のこの疑問や恐怖がほとんど意味を為さないと知っていることが、少しばかりの慰めになる。それらは小さな余談であり、紡ぎ手が物語を語る際に、せっかちな子供が邪魔をするようなもの。時は流れ、物語は間断なく語られ、決して終わりを迎えることなく、ゆっくりと流れていく。私は呼ばれ、それに応じる私のこの声が十分に強くなければ、私の役割は終わり別の人が現れるだろう。それがこの世界のあり方なのだと、今ならわかる。



グウェリングがあなたの質問に答えます:
GWAERING ANSWERS YOUR QUESTIONS:


「私は長年タムリエルを放浪してきましたが、ボズマーのものほど驚きを呼び起こす口承文化はありません。彼らの物語を重視する姿勢は魅力的で、まるでマジカによる儀式そのものであるように思えます。彼らはひとつの物語に新しい章を加えることで、過去と未来を変えることができるようです。これは紛れもなく、"現在"の精霊であるイフレの賜物でしょう。私が知りたいのは、この"物語"の魔法はアーリエルの領域にまで入り込むものなのか、それともその一部であるのか、ということです」– Eis Vuur Warden, Wayward and Contract Scholarより


グリーンレディの回答
「魔法は、ムンダスの創造に貢献したすべての神々が授けたもの。ゆえに、すべての定命の者はマジカを通して現実を変えるなんらかの力を持っている。部分的あるいは一時的であったとしても、変化は現実のもの。そしてイフレの道は、物語の魔法である。物語を語ることは創造の行為であり、我々の生とは物語を現実にすることに他ならない」


「この者はボズマーたちがタムリエルで最高の狩人であることに自信を持っていると知っている。そのことはM'Vakhuに、狩人の君主ハーシーンがその文化に影響を与えているのではないかと想像させる(イフレは別にしても)。彼らのような人々が、自分たちの生き方を本質的に体現しているかのような存在に仕えるよう誘惑されないとは、この者にはとても考えられない。この者は時間を割いてくださったことに感謝する」──M'Vakhuより


グリーンレディの回答
「狩人ハーシーンへの祈りは、射手が牡鹿に矢を当てるとき幸運を願うように、善良で無害なこともある。しかし行き過ぎれば、ハーシーンへの信仰は残酷さを正当化し、暴力や殺人の合理化として機能するようになる。我ら自身の最近の歴史の中でも、この私がシルヴェナールと結ばれるまでの間にその一端を垣間見た。デイドラは存在し、それが定命の世界に侵入してきたとき、我々は対処しなければならない──だが、そうすることは常に危険なことである。我々の中の愚かで貪欲な者は、時おりこの事を忘れる」


「多くの部外者がそうであるように、私もグリーン・パクトを少し不可解に思っています。その信条は、"植物を食べない"と"肉だけを食べる"の2つであるようですが、これらは実際には同じものではありませんよね。グリーン・パクトの厳格な信奉者は、乳製品、蜂蜜、キノコ、昆虫なども口にしないのでしょうか?」──Ravenna Brightwingより


グリーンレディの回答
「グリーン・パクトはある面では単純に見えるが、その教義の詳細はよそ者には理解の出来ぬものであり、最も賢明な紡ぎ手さえも、その一部については意見が分かれることがある。あなたの言う最初の信条は、"生きている植物に害を与えない"と言った方がよい。私たちは、木々に住処を作らせるため歌を歌うときでさえ、それを傷つけぬように努めている。しかし、落ちた実を食べることが、生きている植物に害を与えると思うか? 無論そうではない。むしろ、そうすることで植物の種を広げることができる。2つ目の教えは、"肉食の掟"として知られているが、どの程度厳格に守られるかは、部族により、また個人により異なる。とはいえ、乳から作られる食物や、蜂蜜、キノコ、昆虫などは、よほど熱心にパクトを奉ずるボスマーでない限り、広く食されている」


「"紡ぎ手 "の力はどの程度のもので、その力はヴァレンウッドに限定されるのでしょうか? さまよえる王のクエストで見られるように、誰かの記憶に意志を加える力は、誰かのアイテムに触れることで他の人の物語を見られるのと同じようにかなり強力だと思います」


グリーンレディの回答
 「紡ぎ手の力は、才能によって培われ経験によって増大する語り部としての強さにある。あなたの言うように、優れた紡ぎ手は近くの世界の物語を実際に"視る"ことができ、その物語は人や物の本性を明らかにすることができる。しかし、物語を変えるためには、紡ぎ手が物語の主人公に働きかけ、主人公自身が物語に加えられた新しい展開を受け入れなければならない」



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Elder Scrolls Online公式サイトにて掲載されたLoremaster’s Archiveの記事を日本語訳したものです。ESOゲーム内書籍として実装されていない本については英語の題名と著者名を併記してあります。ゲーム内書籍として実装されている本については、訳はESO日本語版同書籍のものです。

原文:Loremaster’s Archive: Y’ffre’s Beckoning - The Elder Scrolls Online(https://www.elderscrollsonline.com/en-us/news/post/1221

訳:かみつき 2023年5月

2023年5月21日日曜日

ロアマスターズ・アーカイブ:デイドラの阻止

LOREMASTER’S ARCHIVE: THWARTING THE DAEDRA

10/13/2014


メエルーンズ・デイゴンの危険な教団から身を守るため、何ができるのでしょう?

フラミニアス・オクター氏は戦士ギルドのシロディール地区長です。本日は同氏が、情報豊富かつ有益な伝承の本を紹介してくれます。自分自身や大切な人の身を守るため、どうすればデイドラ信者の油断のならない脅威を根絶できるかを学びましょう。

次回のアーカイブでは、ボズマーたちとその文化についての質問を募集しますのでお送りください。回答されるかも知れません!(※2014年掲載時の内容です)



『デイドラの阻止:デイゴン教団』
フラミニアス・オクター地区長 著

Thwarting the Daedra: Dagon’s Cult
By Flaminius Auctor


平和な時代においてさえ、デイドラの君主たちは執拗にタムリエルをつつき、力を伸ばしつつ悪しき目標へと歩みを進めている。各地域で戦いが勃発している今、連中の邪悪な目論見に拍車がかかったことは間違いない。だからこそ市民は皆、デイドラの活動の痕跡に注意深く目を向けねばならない。シロディール戦士ギルドの地区長として、私には市民を啓蒙し彼らを守る重大な責任がある。ここで私が皆に知らせることは、強力な武器になりえる。すなわち、市民によるしっかりした監視体制は、教団の大規模な蛮行を防ぐことができるのだ。

オブリビオンからの様々な脅威の中でも、とりわけ厄介なのがメエルーンズ・デイゴンだ。洪水や地震から大量殺人まで、大勢の犠牲者が出る度に奴はその数にほくそえみ、ニルンへの影響力をどんなものであれ見せびらかして悦に浸っている。その力を誇示する傾向を考えれば、他の控えめなデイドラ公よりもメエルーンズ・デイゴンが多くの信者を集めていることは驚くには当たらない。

しかしそのような邪悪な存在を前に、一般市民に何ができるのか? できることは想像以上にある! 全市民が教団の存在をその初期段階から認識するのが肝心だ。教団を若い芽のうちに摘み取ることが、デイドラの魔の手を根絶し、大量召喚や残虐な破壊行為、またはその他の悲劇を防ぐのに最も効果的な方法なのだ。ここで提示する指針は、デイドラ教団、中でも特にメエルーンズ・デイゴン教団の発生を見つけるのに役立つだろう。

まずあなたの隣人に注意してほしい。彼らの普段の行動におかしな変化はないか、または夜遅くに彼らの畑や家で奇妙な光が点滅していないか気をつけよ。薄気味悪い詠唱や家畜(さらに悪い場合は人間)の失踪にも注意したい。これらはすべて教団の芽とでも言うべきものだ。追放者、犯罪者、不良青少年などに特別興味を持っているよそ者がいたら、信者に勧誘すべく獲物を探している可能性が高い。

メエルーンズ・デイゴン教団には顕著な特徴が見られる。我々戦士ギルドは、彼らの活動が黄昏の月の終わりになると活発になることを発見した。デイゴン教団が活動を始めると、その地域に多雨、干ばつ、異常な地面の振動などの自然災害が増えるだろう。またデイゴンの信者達は、建物、動物、人間を燃やすというおぞましい行為に興味を示し、燃えるような日の出をシンボルとして身につけていることが多い。

知り合いの誰かが教団に巻き込まれている疑いがあったら、監視を続けてほしい。親しい仲でも安心してはならない。デイドラの邪悪な根が一旦張られてしまうと、それを除去することは難しい。疑わしい者がいたら迷わず報告するように。早めに手を打てば教団の魔の手をほどくことができるかも知れない。あなた自身の安全のために、単独行動、または信者と思われる人物に立ち向かうことは避けてほしい。信頼していた友人でさえ、信者になってしまえばあなたを傷つける可能性がある。戦士ギルドにすぐ報告して、専門家の支援を受けるように!

以上を念頭に置けば、タムリエル全土におけるデイドラ教団の成長を防ぐことができる。本書を友人や隣人と回し読みして、皆で力を合わせてデイドラの脅威を食い止めよう。



フラミニアス・オクターがあなたの質問に答えます:
Flaminius Auctor answers your questions:



「多くの点で、メエルーンズ・デイゴンとモラグ・バルは非常に似通っているように思えます。この2人の憎まれしデイドラの君主について、主な違いを挙げていただけますか?」– TheHumanFloydより


フラミニアス・オクターの回答
「デイドラによる荒廃を目の当たりにしたちっぽけな定命の者にしてみれば、最悪の君主同士の区別というのはせいぜい学問的な意味しかない。とはいえ、デイゴンとバルの目的は似ているように見えるるがその手段はこれ以上ないほど異なっている。メエルーンズ・デイゴンは直接的な破壊を好む──彼の教団はあなたの街に火をつけて焼き尽くすだろう。モラグ・バルは支配と欺瞞を広めるために存在する──彼の教団はあなたの街に疫病が蔓延しており、それを止める唯一の方法は自分の街を焼き払うことであると信じこませるだろう」


「メエルーンズ・デイゴンがタムリエルに対して要求するものは何なのですか? 彼はタムリエルを放棄していませんよね、その要求を協調する最も強力な攻撃が未来にあるわけですし。モラグ・バルが「自分の」所有地に侵入していることについて、彼はどう感じているのでしょう?」– Vivian Unshadowedより


フラミニアス・オクターの回答
「あなたの言葉にはやや奇妙な表現が含まれているが、可能な限り答えてみよう。デイゴンの今後の計画については、我々全員が恐れ、用心しなければならない。彼の破壊への渇望は留まるところを知らず、彼の教団の信者が深く長い間温めてきた陰謀を計画していることは疑いようがない。また、メエルーンズ・デイゴンとモラグ・バルは宿敵であり、機会があれば互いの陰謀を阻止し合うこともよく知られている。実際、そのような出来事があっても、世界に知られることはないだろう!」


「(ESOの期間中に)ドラゴンファイアが灯されていないのならば、メエルーンズ・デイゴンはオブリビオンの門で自由にタムリエルを侵略できるのではありませんか?」– KowalRoyaleより


フラミニアス・オクターの回答
「私はそのような問題に詳しいわけではないが、神々の事情はそれほど単純ではないようだ。次元を超えた侵略のような物事には我々が知るよりもっと複雑な事情がある。恐らくは、我々が知ることが"可能な"よりも複雑な事情が。ムンダスは曖昧で薄っぺらい繊維の膜ではない。神々が世界を創造されたとき、最適な形に作られた。そしてそれはそう簡単に崩れるものではない」


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Elder Scrolls Online公式サイトにて掲載されたLoremaster’s Archiveの記事を日本語訳したものです。ESOゲーム内書籍として実装されていない本については英語の題名と著者名を併記してあります。ゲーム内書籍として実装されている本については、訳はESO日本語版同書籍のものです。
原文:Loremaster’s Archive: Thwarting the Daedra - The Elder Scrolls Online(https://www.elderscrollsonline.com/en-us/news/post/1199

訳:かみつき 2022年2月

ロアマスターズ・アーカイブ:市民からのご意見及びご要望について

LOREMASTER’S ARCHIVE: RESPONSE TO CITIZEN INQUIRIES

09/26/2014


この回の内容は、サルモールにより公式に承認され、認可されています。

今回は教化のサピアルチであるシマーリーンのアイカンター氏よって承認された、熱心なカジート市民の要望に対する回答の内容と、第二紀のサルモールについての質問に対しての回答をご紹介します。

次回は戦士ギルドのシロディール支部のマスターであるフラミニアス・オークターから、破壊のデイドラの君主メエルーンズ・デイゴンについての新しい伝承の本を紹介してもらいます。この災厄の神々の一人についての質問をお寄せください。(※2014年掲載時の内容です)



『市民からのご意見及びご要望について』

アルドメリ・ドミニオンの名誉ある市民へ

我らが輝かしき同盟の文化交流をさらに深めるべく、アルドメリ文化交普及群議会の重要な活動にご意見をいただきありがとうございます。我々の飽くなき努力に関しての皆様からのどんなご提案、ご質問、またはお悩みでも、我々は耳を傾けます。そしてアルトマー、ボズマー、カジートがお互いに協力し理解をし合えるように、ドミニオンを啓蒙していきます。

2件のご要望と1件のご質問をお受けして、適切に処理させていただきました。群議会の決定にご満足いただけることを切に願っております。追加のご質問に関しましては「市民からのご質問番号3278B-P」として、お住いの地域のサルモール代表市民相談員の承認を受けた記入済みの追加質問書と一緒にご提出ください。

ご要望(1)

カジートの英雄達に関するさらなる調査結果を新装版「アルドメリ・ドミニオンの複合的歴史観 第4巻 注目すべき歴史的人物」に含めることについて: ご意見ありがたく頂戴しました。取り上げる歴史上の人物の数は、すでに大著となっている本学術的書においてどうしても制限する必要がありますが、ご意見は慎重に検討させていただきます。アルトマーに関する記載が多いというご指摘についても、新装版において反映させていただく所存です。

ご意見(2)

カジートのシュガー、シンギング祭について: 我々の最大の目的は市民の皆様のご要望へ敏感に対応することです。ですので、シュガーシンギング祭がほとんどの大都市において今後も禁止されていることをお伝えしなければならなにのは、非常に残念です。禁止の理由は祭りの開催許可地で商業活動及び地域の平穏が乱されたことが地方当局に報告されているからです。他のサルモールの法令と同様、今後も各地域の代表者を訪問し(もちろんのこと、所定の書類をお持ちください。追加の要望または苦情の性質によって書類の種類は異なります)、ご意見をお聞かせください。

ご質問(1)

地方政治へのさらなる参加について: サルモールはドミニオン全域においてご協力とご理解の促進に努めます。そしてそのために力を貸していただける市民の皆様を常に歓迎します。サルモールではすべての地位と役職を偉大なるアイレン女王ご自身が承認しており、ドミニオンの成功と繁栄のために真剣に尽くす人物しか就任できません。素晴らしき市民になるためにあらゆる努力を惜しまなければ、あなた自身がいつか女王の目に留まることもあるかも知れません!

アルドメリ文化普及評議会から改めて感謝の意を表します。ご意見ありがとうございました。この回答について何かご不満がある場合は、ご遠慮なく承認済みの追加質問書をご提出ください。

ドミニオンに栄光を!

本書は以下の承認を受けています:

教化サピアルチ、シマーリーンのアイカンター



シマーリーンのアイカンターがあなたの質問に答えます:
Aicantar of Shimmerene answers your questions:


「サルモールの鉄拳や、司法高官と呼ばれている人々、それから同じくサルモールと呼ばれている外交官や貴族の区別について、私はよく混乱してしまいます。この2つのグループの違いとドミニオンの中で果たしている職務について説明していただけますか?」– TheAxratより


シムレーンのアイカンターの回答
「サルモールは元々アルトメリの遺産を保護するための組織だったが、アイレン女王により拡張され、現在はアルドメリ・ドミニオンの執行機関として機能している。ドミニオンに所属する3つの種族の代表者が、それぞれの行政能力に応じた比率で所属している。サルモールの鉄拳は、サルモールの意向を適用させるために厳しい措置を取らなければならない場合に配備される将校の実行部隊である。司法高官はより一般的な法執行官であり、多くの場合、その地域の出身者から成る法執行者である」


「サルモール内部評議会のメンバーは誰で、どういう基準で選ばれているのですか?」


シマーリーンのアイカンターの回答
「内部評議会のメンバーはアイレン女王によって個人的に選ばれ、その意向にしたがって仕えている。彼らは皆、女王陛下の信頼厚い人物ばかりだと言われている。正確な構成な非公開だが、ヴァレンウッドのアエラダン・カモラン王や、たてがみの代弁者であるガレシュ・リ卿が内部評議会に所属していることは周知の事実だ」


「帝国人として、アルトマーと私たちの間にある激しい相違は十分に承知しています。しかし、私はいつか憎しみと偏見を捨て去る日が来ることを願っています。両種族が平和と友情の下に共存するためには何が必要でしょうか? それが可能だと思われますか?」- Alessandra of Cyrodiilより


シマーリーンのアイカンターの回答
「インペリアル、その質問は物事を知らないか、不誠実かのどちらかだ。シロディールの帝国はエルフの血で建国され、エルフの虐殺で栄えてきたものだ。何千年もの間、タムリエルの中心地は人間の帝国を産み出し、それは常に前のものよりも血生臭く、大陸の隅々にまで悲しみと残忍さを撒き散らしてきた。我々アルトマーは長きに渡り、人間が戦争に明け暮れるのに疲れ文明的な振る舞いをするようになるのを辛抱強く待っていたが、もはや流血の連鎖を黙認することはできない。今、アルドメリ・ドミニオンはシロディールに進軍し、平和が訪れるだろう。そう、人間の帝国主義という癌が完全に根絶されれば。ところで、これは辛口の良いワインだな──地元のものか?」

(※「地元の者なら覚悟しとけよ」の意か、有名なシロディールのワインを飲んで褒めているかのどちらかだと思います)


「“雑多な”種族、特にエルフの他の種族に対する、サルモールの公式の見解を窺いたい。ボズマーやカジートと同じように、彼らも我々の一員になることを許されるのでしょうか? よろしくお願いします」 – Othelion Ralnorより


シマーリーンのアイカンターの回答
「この質問は遠回しに、ダンマーについて言及したものであると見なさなくてはならないだろう。マオマーがいかなる配慮にも値しない単なる海賊であることを考えれば。言うまでもなく、モロウウィンドにいる我々の不幸な従兄弟たちは二重の背教者だ。エイドラとデイドラの両方を拒絶したことで、傲慢と異端という罪のために、神々の呪いによって二重に罰せられている。しかしながら、彼らには苦難によって磨かれたある種の、言うなれば、才能がある。その能力は来たるべきタムリエル全体のドミニオンで適切な職を見つけうるものだ。よって、彼らが我々の叡智と導きを信じるなら、彼らは生き残り、ドミニオンの市民として栄えることさえできるだろう。もちろん、そういった地位を得ることができればの話だが......」




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Elder Scrolls Online公式サイトにて掲載されたLoremaster’s Archiveの記事を日本語訳したものです。ESOゲーム内書籍として実装されていない本については英語の題名と著者名を併記してあります。ゲーム内書籍として実装されている本については、訳はESO日本語版同書籍のものです。
原文:Loremaster’s Archive: Response to Citizen Inquiries - The Elder Scrolls Online(https://www.elderscrollsonline.com/en-us/news/post/1183
訳:かみつき 2022年2月

ロアマスターズ・アーカイブ:輝かしき変動

LOREMASTER’S ARCHIVE: GLORIOUS UPHEAVAL

09/12/2014

今回のアーカイブへの旅では、デイドラの君主ボエシアについての新しい伝承の本を探索します。
ボエシアは謀略の君主であり、反乱、殺人、破壊を扇動していますが、この謎めいた存在がもつ動機は(他の多くのデイドラの君主たちと同じく)隠されています。本日は、熱心な崇拝者である死の開花のセンダラムル氏による新しい伝承の本をご紹介します。
次回のロアマスターズ・アーカイブでは、サルモールと第二紀における彼らの役割について見ていきます。教化のサピアルチ、シマリーンのアイカンター氏への質問を……までお送りください!(※2014年掲載時の内容です)

※Thendaramur Death-Blossomの訳は、ESO日本語版ゲーム内『輝かしき変動』では「死の開花のセンダラムル」、『ボエシアの試練の儀式』では「死の花、ボエシアのサッチの導き手、テンダラマー」となっていますが、今回は前者で表記しています


『輝かしき変動』

死の開花のセンダラムル 著

八大神と彼らの嘘を拒む者よ。彼らの愚かな教義を拒絶する者よ。この言葉を聞き、そして知るのだ。

ボエシアは価値あるものを欲している。信者からの女々しい賞賛も祈りも、慈悲と支援を求めて泣き叫ぶ声も、そんなものは彼の耳に届かない。打ち倒され、裏切られ、征服され、そして殺された者達… つまり弱さゆえに命を落とし、ボエシアの恩恵を受けることができなかた者達… そんな者達の血を見ることに、彼は喜びを感じるのだ。抵抗と暴力、謀略と侵略、そして掌握した権力のみが、一粒の埃として彼から注目を受けるに値する。

もし報酬を求める勇気があるなら、唾液をしたたらせる彼の牙の間に挟まっている。試される者、すなわち哀れな亡骸の腸に濡れて立つ者は、策略のデイドラ公のみが知る秘密を垣間見ることができる。トリニマクを飲み込み、神々の弱さを証明したあのデイドラ公のみが知る秘密だ。打倒できない力など存在しない。「惑わす者」への意志を示すのだ。あらゆる手を尽くし、すべての支配者による掌握を断ち切れ。王冠は自分の頭にかぶるためのものだ。そうすれば輝きへの道が開かれる。自分が本来持っている力を認識できるだろう。

自己満足に浸った惨めな人生に背を向けよう。身分不相応な者達からすべてを奪え。それは本来自分が持つべきものなのだ。手の中にあるものを汚し、自分の目的のために使え。そしてその手をさらに伸ばせ。目の見えぬエドラを拒絶しろ。あんなものはエセリウスで腐らせておけばいい。軟弱な魂、しなびた役立たずの魂がただ朽ち果てていくだけのあの牢獄で… 奴らの命令を拒み、戦いを享受しろ。虚無と同じくらい真っ黒な異端の言葉を語り、ドラゴンの亡霊であるアカトシュと滅びゆく奴の同族を鼻で笑ってやるのだ。

ボエシアはそれを見ている。彼女はすべての勝利を味わい、すべての決意の瞬間において陶酔に震え、強き者達に恵みを与える。彼女の勇者の1人になりたいなら、真実の道を進むためにすべてを壊したいなら、あなたは終わりなき奮闘に加わることになる。そしてその行き先に争いと不調和をもたらすのだ。そうすることによって初めて、その先に待っているさらに大きな戦いに備えられる。永遠の戦いを続ける者よ。服従を拒む者よ。このことを知れ。ボエシアは価値あるものを欲している。



死の開花のセンダラムルがあなたの質問に答えます:


「ボエシアの教えが理解できず困っています。色々と調べてみたのですが、基本的な定義しか見つけられませんでした。ボエシアの崇拝者/信者にはどのような儀式や教えがあるのですか? ボエシアの主な目的はなんですか?」– marinsamより

死の開花のセンダラムルの回答
「ボエシアは我らの価値を試しているのだ! 勝者のみがその価値に値し、勝利以外に価値はない。我らの儀式や教えを知りたいか? 我らのObstreperancesに来て試練を受けろ。お前を試してやる、marinsam――極限までな! ドラゴンスター・アリーナを探せ! 生き残れると思うか? それとも試してみる度胸さえないか?」


「何故ボエシアとモラグ・バルは宿敵同士なのですか? 私はデイドラの君主たちの中でこの二人が一番興味深いと思っていますし、敵同士というのはさらに面白いです」- kevkev21より

死の開花のセンダラムルの回答
「モラグ・バルはボエシアの敵だ。何故なら奴は弱いからな! 奴のやり方は雑で、その陰謀は三流の仕事だ。その上、破壊をもたらすためには時に何かを作る必要があるということを分かっていない。ボエシアは単純に、より残忍かつ無慈悲――かの闇の戦士は目的のために抜け目なく、忍耐強い。そして定命の者を弄ぶ賢さがある。モラグ・バルは奴一人の力を求めるだけだが、ボエシアは他者にも力を求める。ボエシアに栄光あれ、"彼は破壊し、彼女は消し去る!"」


「オークたちはボエシアをどのように見ていますか? トリニマクとその信者たちを変化させたことで彼女を崇めているのですか? それとも嫌っているのですか?」– SaxonsLaughより

死の開花のセンダラムルの回答
「トリニマクは見栄っ張りで傲慢だった。だから奴と奴の信者たちはその弱さの代償を、奴らの真の姿を晒すことで払うことになった。悪知恵も器用さもない、野蛮なベトマーとしてな。オークがボエシアをどう見てるかだと? 奴らに少しでも知恵があれば、目いっぱい遠くの下のほうから――まあ、答えは言わなくても分かるな!」



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Elder Scrolls Online公式サイトにて掲載されたLoremaster’s Archiveの記事を日本語訳したものです。ESOゲーム内書籍として実装されていない本については英語の題名と著者名を併記してあります。ゲーム内書籍として実装されている本については、訳はESO日本語版同書籍のものです。
原文:Loremaster’s Archive: Glorious Upheaval - The Elder Scrolls Online(https://www.elderscrollsonline.com/en-us/news/post/1163
訳:かみつき 2022年2月

2023年5月17日水曜日

SKYRIMで開発中の大型MOD


SKYRIMは 2023年で発売12周年を迎えますが、現在もMDOコミュニティは活発で、複数の有志チームによる大型プロジェクトが進行中です。


Beyond Skyrim

Skyrimと同じ時代、第4紀のタムリエル各地を再現するMODプロジェクトで、各地域を担当する複数のチームが合同で開発を進めています。それぞれ独立したMODとしてリリース予定。

現在作られている地域は、アルゴニア、アトモーラ、シロディール、エルスウェア、イリアック湾、モロウウィンド、ロスクレアで、それぞれの地域の文化にあった独自の装備、建築物、クリーチャーなどの新規アセットと、スカイリムの出来事の裏側にあたる第4紀タムリエルの時代情勢を加味したクエストが見どころになりそうです。

シロディール地方のうち、ブルーマだけは先行してBeyond Skyrim - Brumaとしてリリースされているほか、各プロジェクトのために作られた新しい装備品や家具などの一部をSKYRIM内でひと足先に見ることができる予告編的MODのBeyond Skyrim - Wares of Tamrielもリリースされています。


Beyond Skyrim - Bruma
LE (https://www.nexusmods.com/skyrim/mods/84946)
SE (https://www.nexusmods.com/skyrimspecialedition/mods/10917)

Beyond Skyrim - Wares of Tamriel
LE (https://www.nexusmods.com/skyrim/mods/100868)
SE (https://www.nexusmods.com/skyrimspecialedition/mods/31519)


また、MOD内で使用される予定のサウンドトラックが既に各音楽サービスで配信中で、タムリエルの様々の地域の雰囲気を再現した高品質な音楽を無料で聴くことができます。
TES3以降おなじみになった「Nerevar Rising」のアレンジテーマ曲も各地域ごとにばっちり収録されており、TESシリーズ公式のサントラと言われても分からない出来栄えとなっています。一聴の価値あり!


Beyond Skyrim公式サイトの音楽リンク (https://beyondskyrim.org/music)


こちらはハイロック・ハンマーフェル間のイリアック湾一帯を舞台にした「Beyond Skyrim: Three Kingdoms」のプレイリスト。これ実質TES6では?



公式サイト (https://beyondskyrim.org/)
YouTube (https://www.youtube.com/@BeyondSkyrimOfficial)
Twitter (https://twitter.com/BeyondSkyrim?s=20)
Discord (https://discord.com/invite/ShV6PDqtxE)



SkyWind


Skyrimのエンジン上で、TES3:Morrowindを再現するプロジェクト。こちらはBeyond Skyrimとは異なり、オリジナルのMorrowindを忠実に再現するものです。

TES3:Morrowindは現在のTESシリーズのスタイルを形にしたともいえる一作で、現在でも多くのファンの方がプレイされていますが、発売は2002年(祝21周年!)ということで最近の作品とはプレイ感覚が少し違うところもあります。
Skywindでは独自のUIの開発等を通してSKYRIM上でおなじみの「空中浮遊」の呪文やスペルクラフトのシステムを再現しているのに加え、原作では文字のみだったNPC会話のフルボイス化もされており、Morrowindリマスター版といっても過言ではない内容が期待できそうです。

また、原作で公式ローカライズがなかった複数の言語へのローカライズにも挑戦しており、現在、日本語化のための有志ボランティアも募っています。英語が得意でない方向けに日本語の不自然さをチェックする仕事等もあるそうなので、日本語版の実装を期待する方は参加してみてはいかがでしょうか。
公式サイトのボランティアページ (https://tesrskywind.com/volunteer/)


TES3:Morrowindの20周年で公開された記念動画では、懐かしのモロウウィンドでの思い出を振り返りつつ、Skywindで新しく再現された美しいヴァーデンフェルの風景と見比べることができました。

Skywind ― モロウウィンドの思い出 (日本語字幕つき!)



先日2023年の5月1日には、Morrowind 21周年を記念してゲープレイのデモ動画が公開され、独自のアニメーション付きの鍵開け呪文や空中浮遊を使用する場面を見ることができました。


ブーン…カチャッ!





Skyblivion


上記のSkywind同様、Skyrim SEのエンジン上でTES4:Oblivionの再現を目指すプロジェクト。先日公開されたトレーラーにて、2025年の公開が決まったことが伝えられました。

新たに再現されるシロディール地方のサイズはなんとTES5本編のスカイリム全土よりも広いとのこと。開発期間も2012年から10年を超え、無償のボランティアによる作品としては異例の規模になっていますが、定期的に公開される進捗報告のトレーラーや開発メンバーによる配信では緑豊かなニベネイ・コロヴィアの風景が着実に完成しつつある様子が窺えます。

「リマスター版オブリビオン」と銘打っているとおり、公式のSNSやギャラリーではオリジナルの雰囲気を残しつつTES5のトーンに合わせよりリアルで美麗になった装備や建築物などを見ることができます。

ESOでもおなじみのチャルマン砦、オリジナルのOblivionでは小さめの廃墟がポツンとあるだけでしたが、Skyblivionでは独特の個性のある美しい建物となっています。


新たにコンセプトアートから描き起こされ、3DアーティストのSpyros Frigas氏の手により最新ゲームのものかと見違えるほど美しくなったインペリアル様式のドワーフの鎧。 


公式サイト (https://skyblivion.com/)
YouTube (https://youtube.com/@Rebelzize)
Twitter (https://twitter.com/TESRSkyblivion)
Discord (https://discord.com/invite/skyblivion)

2023年5月16日火曜日

ESO シネマティックトレーラー集


毎年新章やDLCのリリースに合わせて公開されている、ESOのシネマティックトレーラーの一覧です。ESOのプレイヤーでない方が見ても、タムリエルに想いを馳せられる映像として興味深いものになっていると思います。
(日本語版公式YouTubeチャンネルにないものも合わせて揃っているはず)

動画は重くなるので個別のページからどうぞ ↓

ロアマスターズアーカイブ:グアルのすべて

Loremaster’s Archive: All Things Guar 04/17/2015 ダールモラの著名なグアル飼いであるエスクーが、グアルの飼育と訓練に関する皆さんの質問にお答えします。あなたが思っている以上に、知るべきことはたくさんあります! グアルへの関心が急に高...