LOREMASTER’S ARCHIVE: UNDEAD IN TAMRIEL
05/09/2014
私たちのこの新シリーズ第1弾で、新しい伝承の本を読み、アンデッドについての知識を深めましょう。
第1回目のロアマスターズ・アーカイブにようこそ! ここでは、タムリエルのアンデッドとそれを生み出す者たちがもたらす脅威について考察します。今回は、エリンヒルのファラスタスの新しい本と、このテーマに関する追加の本を紹介します。次回の記事では、ムンダス・ストーンと、クラグローンで発見された冠石を取り上げます。これらやその他の伝承に関する質問を送っていただければ、次回の記事でお答えするかもしれません。
『不浄の軍団』
エリンヒルのファラスタス 著
すべての魔術の中でもっとも不浄とされる死霊術が隆盛を極めつつあることは疑いもない事実である。不穏な亡霊やよろめく死体、そしてそれ以上に恐るべき存在の話がタムリエル全土に広がり、一般の人々を恐怖に陥れている。これは憂慮するべきことである。そして私は学徒としての責務として、無知蒙昧な者達にこのことを伝えることにより、より知的な教育を受けた人々がアンデッドの脅威に気付き、立ち向かう準備を整えてくれることを願うものである。
死霊術とはご存じであるように、霊魂や霊的エネルギー、あるいは死者の死体を操作することである。不本意な亡霊も少なからずかかわっており、理性的な者の目から見ればこのような魔術の「研究」など不快以外の何物でもない。そして死霊術の知識の多くはデイドラの勢力、特にあの唾棄すべきモラグ・バルと関連していることは驚くことではなく、これを敬遠すべき学派である根拠をより強固とするものである。
以下にアンデッドの主な分類の説明を記述する。
蘇生体
この恐るべき存在は、死霊術師が使役された霊魂を死体、もしくは死体から作り上げたコンストラクトに召喚し、植え付けることで作られる。ここでは通常、下級デイドラのエキスが使用される。蘇生体は下等なスケルトン(死霊術師入門者に大好評な)から、巨大な肉の精霊まで様々な形態を持つ。未聖別な死体が必要なことから、一部の気まぐれな魔術師が力を得るために殺人を行うことも知られており、地域社会への危険が懸念される。蘇生体との遭遇を最小限にとどめるには、手入れのされていない墓地や隠れた洞窟、遺跡を避け、死霊術と疑わしきことがあった場合、すぐに地域の当局に報告し、捜査を依頼するべきである。
蘇りし者
亡霊やレイスは様々な理由により具現化する。ある者は強力な呪いによりニルンに封じられているため、あるいは儀式を通じて召喚された者、またはやり残したことがある未練により現世から離れることを拒んでいる場合などがある。ある者はその一族によってとどめ置かれている場合などもある。この風習をダークエルフたちは死霊術ではないと言い張ってはいるが… 馬鹿げたことだ!
私の最近のソウルバーストと呼ばれる現象に関する研究では、前述の現象と蘇りし者の目撃数、活動件数の増加との関連性が示唆されている。実在を止めた後の自然な魂の以降が、継続して阻害されていることが強く示唆される。この仮説を中傷する者、特に見当違いなタネスのレディ・シンナバーなどは、わずかながらにも精査された反証を一切提供していない。
呪われし者
不死は必ずしも無法者の魔術師が魂や腐った肉体で実験した結果物だけではない。ノクソフィリック・サンギヴォリアのような呪われた病気は生きている者をも蝕む。その結果として生まれるのが、栄養を得るために生き血を必要とするアンデッド・クリーチャーである。吸血鬼はクランとして引きこもって地下に潜み、生き血を吸うための虜囚を得るためだけに地上へと出る。場合によっては、その精神が正気を失う域まで達してしまった者もあり、その者は一般的に「狂血鬼」と呼ばれる、思考力のない怒れる抜け殻のような獣となる。そのような獣を見かけた場合、直ちに現地の戦士ギルドに通報すること。
悪趣味な混合
アンデッドの中には、単純な分類をも超越する者達もいる。たとえばリッチなどは生前に持っていた魂によって自主的に蘇生した死体である。通常は不老不死を目指した強力な呪文使いだけがこの状態を作り出せる。ただ一般の人たちには幸運なことに、リッチは自分の研究に没頭している場合が多く、古代遺跡に首を突っ込まない限り、旅人が彼らと遭遇することはまずないはずだ。
これでこの忌むべき風習とその不快な結果物についてよりよく知ったことで、アンデッドの脅威に対処するための準備がある程度できたと思う。言うまでもないことである(だが、あえて言わせてもらう)が、このような時代であるからこそ我々は死霊術を報告し、対決する責任がある。このような唾棄すべき魔術の研究に何らかの利点があるというような考えに賛同してはならない。理性のある人なら誰でも、そのような主張は狂気の沙汰であることを理解するだろう
続いては、The Elder Scrolls Onlineで追加された伝承の本です。
『アーケイの聖別』
パンクティリウス・ティルス 著
あなたはアーケイ教団の見習いとして、あなたにとって賛美と責任になるであろう礼拝を始める。有為転変の主に仕える私達には、呪縛もしくは解放されているすべての定命の者達の保護が課せられている。
なぜなら、他の人々の魂を餌食にする者達がタムリエルにもタムリエルの向こうにもいるからである。異端者達は、死にゆく魂を背徳の行先へ迂回させるだろう。死霊術師達は、死者の魂を永遠に奴隷としてあの世へ縛り付けるだろう。そしてデイドラの主達は、獲物をあさる狼のように定命の者達の魂を大いに食い荒らすだろう。
私達はこれらすべてを忌み嫌い、慎み深い人々の領域から火と槌で追い払う。そして私達のこの素晴らしい仕事を援助するために、アーケイは3つの聖別を与えた:
私達が誕生に授けるアーケイの恩寵は、自らの意思を行使するに十分な歳になるまで無垢な魂達を保護する。
私達が死の間際に授けるアーケイの祝福は、彼らの魂が承諾なく使われることを防ぐ。
私達が死者に授けるアーケイの天啓は、彼らの肉体が背徳な奴隷の身にさせられないようにする。
見習いよ、今日あなたが入会した教団の信心よりも神聖な信心はない。命の敵はとても用心深く、素早く無慈悲な冷酷さで怠慢を罰しようと構えている。強く、揺らぐことなくあれ。
『ノキシフィリック・サングイボリア』
シンナ・スコラスティクス 著
吸血症の病気は一種類ではなく、多数ある。総じて吸血症として知られているその苦痛は、何世紀にも渡り、未知の原因で、異なる経路で伝染し異なる性質を持ってきた。この文書において、私は力の及ぶ限り、ノキシフィリック・サングイボリアとして知られている私達の時代に一般的な吸血症の種類の特性を正確に叙述し、読者がこの型の吸血鬼を見分けるより良い素養を身に着けられるように尽力する所存である。
しかしながら、まず初めは警告の言葉であるべきであろう。この研究は吸血鬼を狩る、あるいは吸血鬼に立ち向かう手引きなどでは決してない。いかなる場合においても、吸血症と疑わしき人は避け、絶対に彼らと戦おうとはしないよう忠告する。すべての種類の吸血鬼は超自然的な強さを持っており、最も経験を積んだ狩人以外のすべてを一瞬のうちに打ち倒すであろう。
ノキシフィリック・サングイボリアの罹患者について覚えておくべき最も重要なことは、その名がほのめかす通り、彼らは他の品種の吸血症の罹患者のように日光に衰弱させられることがなく、それどころか、夜間にさらに強力になる。
なぜこれが理解しがたいケースであるのか。突飛な仮説のひとつによると、それはハーシーンとモラグ・バルの間でのデイドラの裏取引か何かの結果であり、それがノキシフィリック・サングイボリアの罹患者にウェアウルフのような月光を好む性質を与えたのである。
夜間、この狩人達は極度の我慢強さと傷から回復する強力な能力を保持する。
ノキシフィリック・サングイボリアの罹患者は取り調べにて、もちろん強力な鎮静剤の使用下でだが、彼らが最初に噛まれ病気に苦しめられた時からの非現実的なくだりを述べた。彼らの何人かは、彼らが黒い血のプールに浸された場所である儀式的な部屋に入る様子を述べた。その変身が実際にそういった恐ろしい儀式に関係するのか、もしくはそれがただの幻覚にすぎなかったのか、直接経験しなければ識別することは不可能である。
もしノキシフィリック・サングイボリアの保有者に噛まれた、もしくは噛まれたと思ったら、パニックに陥ってはいけない。その襲撃者から逃げることが可能な場合、ただちにアーケイの司祭に会うのだ。まず吸血鬼によって血を抜かれ、吸血鬼の血の贈り物を受けることがなければ、ノキシフィリック・サングイボリアに完全に感染することはない。
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Elder Scrolls Online公式サイトにて掲載されたLoremaster’s Archiveの記事を日本語訳したものです。ESOゲーム内書籍として実装されていない本については英語の題名と著者名を併記してあります。ゲーム内書籍として実装されている本については、訳はESO日本語版同書籍のものです。