LOREMASTER’S ARCHIVE: MYSTERIES OF THE MUNDUS STONES
05/23/2014
タネスのレディ・シンナバーが伝承について質問に答え、彼女の最新の研究を紹介します。
今回のアーカイブへの冒険では、タネスのレディ・シンナバーが、タムリエル中で見つかるムンダス・ストーンとその魔法的性質についての調査を紹介します。また、ESO内の伝承の本をいくつか紹介し、いくつかの質問に対するレディ・シンナバーの回答もご紹介します。
次回はウェアウルフについてご紹介します。人狼についてのご質問やその他のトピックについて、お寄せください。
『ムンダス・ストーンの謎』
タネスのレディ・シンナバー著MYSTERIES OF THE MUNDUS STONES
By Lady Cinnabar of Taneth
マジカと霊魂の次元であるエセリウスが、ニルンに与える影響は疑う余地がない。「それは、建築家マグナスとマグナ・ゲがムンダスを脱出した際に残した層状(laminar)で輝く(luminar)穴を通り抜け、オブリビオンのベールを越えて、定命の者に光と魔法を届けている。彼らの逃亡の理由はさておき(そして私が深遠の暁紀の起源説や、エセリウスから完全に切り離されたニルンについての思考実験へ話を逸らしてしまう前に)、星々とその力、その配置は、いくつかの文化において長い間、熱心な研究や崇拝の対象となってきた。
アイレイドは一般的にエセリウスに関連する(Aetherial)魔法の実践と関連づけられている。彼らの創造物については、私の著作『エセリアルのかけら』に詳しく書かれているが、ひとまずここでは彼らがまだ完全には解明できていない方法で星の光を操り、蓄えることができたと言えば十分だろう。ネディックの人々もまた星に興味を持っていたが、彼らの文化は魔法の研究よりもむしろ神学に重きを置いていた。しかしながら、ネディックの最高位の神官たちがエセリアルの魔法を呼び起こす古代の儀式を行なっていたという証拠がある。もしも彼らの重苦しく、華麗で、非常に翻訳に苦労する韻文が何らかの示唆であるとするなら、彼らは星座とその象徴に特別な関心を持っていたといえる。
星座はそれぞれが魔法の領域を占めており、それはムンダス・ストーンから発せられる観測可能なエネルギーや、それが個人に力を与える能力を持っていることからもわかる。誰が何の目的でこの石(タムリエル全域で見つかる)を建てたのかは不明だが、その魔法的な共鳴から、各星座の特性がそれぞれに固有のものであることは明らかだ。この事は疑問を浮かび上がらせる。それぞれの星座はマグナ・ゲを象ることを意図され、彼らの本質を星座から送られる光として分け与えているのか? それぞれの星座は、「ソブンガルデ」や「碧落の岸」など、異なるエセリアルの領域への窓なのか?
アリクル砂漠にあるいくつかのストーンについて、限られた資金の中ではあったが、私自ら慎重に調査を行った結果、不思議な現象を発見した。守護星座──魔術師座、盗賊座、戦士座──が、他の星座を大蛇座の破滅的な混沌から守ると言われていることは誰もが知っているが、私の調査は、この伝説についての魔術的な裏付けの一部を明らかにしたと言えるかもしれない。戦士座の石を調査したところ、星から石へ向けて送られ、さらにそこから外部に向かって放射される強いエセリアルの流れが見つかったのだ。なぜ他の学者や魔術師がこのことについて言及しないのか、私には何とも言えない。ムンダス・ストーンは研究が進んでおらず、このエネルギーが常に活性化しているわけではないからかもしれない。
私の理論では、これと似たような性質を持つまだ発見されていない石が他にもあり、それには星座の力がさらに集中されているのではないかと考えている。これらの魔法の経路を操作したり──あるいはより興味深い方へ考えるなら、それを逆転させて――エセリウスからの反響を生み出したりすることはできないだろうか? もしこうしたことが可能なら、どのようなことを達成できるのか。ムンダスとエセリウスの関係の本質について、何らかの知識を得られるだろうか。
この分野での私の研究は、答えよりも多くの疑問をもたらしたのではないかと心配している。だがこの研究の意味するところには、筆者同様、読者も間違いなく胸を高鳴らせていることと思う。残念なことに、このプロジェクトのための追加資金調達は困難に直面しており目下、新しいスポンサーを探している。可能な限り早く、この魅力的な発見を追求できることを願う。
レディー・シンバーがあなたの質問に答えます:
LADY CINNABAR ANSWERS YOUR QUESTIONS:
「実際のところ、エト・アダは何人くらいいるのでしょうか? 数百万人ですか? 数千人ですか? それともほんの一握りですか? これにはちょっと混乱させられます。というのも、ニルンの創造の神話では一握りのエト・アダにしか触れられませんが、オブリビオンにはものすごい数のデイドラがいて、空にはムンダスを脱出したマグナ・ゲによる何百万もの星があるのです」── jack-wagon-jacobより
レディ・シナバーの回答
「エト・アダは、ムンダスの創造よりも前に存在していた "原初の霊魂" です。よりアヌに近い(Anuic)、つまり秩序の性質を持つ者はエイドラとなり、自らを犠牲にして定命者たちの舞台(the mortal arena)を生み出しました。よりパドメイに近い(Padomaic)、混沌の性質を持つものは、オブリビオンの諸領域に生息する「デイドラ」、あるいはムンダスやオブリビオンを去ったもののいまだ訪れることは可能だとされている「マグナ・ゲ」となりました。エト・アダを網羅しようとしたり数を数えたりすることは無駄な努力でしょう。彼らは定命の者の理解を超えており、彼らに対する我々の認識は、複雑な現実の不完全な影に過ぎないからです。多くの学者がその試みによって狂気にとらわれてきました」
「そのセレスティアルとかいうのは一体何?」──Darkweaverより
レディ・シンバナーの回答
「ああDarkweaver、あなたが頼りです。セレスティアルの暗い謎を解き明かして、あなたがその名にふさわしい存在であることを示してくれることを期待しています。意志を強くしてクラグローンの危険に立ち向かい、セレスティアルの起源の秘密を暴くのです。調査結果はハンマーフェルのタネスにある、第5教義の塔のレディ・シンナバー宛に送ってください。私がタムリエル中を驚かせるような論文に仕上げます。では、オンシの輝く刃があなたを導きますように」
参考文献:
FURTHER READING:
『エセリアルのかけら』
タネスのレディ・シンナバー著
多くの若い学生達は次元について、とっつきにくい分野だと考えている。同年輩のエリンヒルのファラスタスは利己的な議題で読者を遠ざけるが、私は最初に先入観のない具体的な実例を用いて説明すべきだと考えている。エセリアルのかけらを学べば、自然と次元について理解できるようになる。
読者も流星を見たことがあるだろう。これは、精神的次元であり魔法の源でもあるエセリアルの破片が排除されてニルンに落ちてくることで起こる現象である。落ちた場所に行けば2種類の物質、隕鉄と碧水晶が見つかるはずである。この両物質は並外れた魔力を秘めている。この本では、珍しい流星碧水晶に焦点を絞り、歴史の中での使用例とその様々な性質を見ていく。
第一紀初期までシロディールを支配していたエルフ、アイレイドは、このスカイストーンを幅広く使用していた。彼らは先進的な魔法の知識を活用して青色ウェルキンド石とヴァルラ石を作ることで、エセリアルの星光を利用し、マジカを貯蔵し、付呪物質に力を与え、消えることのない明かりを作り上げた。破壊魔法を封じ込めることもあり、自動化された防衛装置としてその役割を果たしていた。
この星の器の作成方法は現在失われている。アイレイドは流星碧水晶を複製してそれに付呪することで、相当数の星の器を作り上げた。新たなウェルキンド石やヴァルラ石の合成だけでなく、力を失った流星碧水晶の再生も今のところ成功していない。実験をしているとオリジナルの石が砕けて役に立たなくなってしまうことが頻繁に起こる。研究が上手く行かなかったり、アイレイド遺跡の危険な探索が必要となったりすることも珍しくない。
金色をしている現代のマロンド石とクランダ石は青色アイレイドの破片と似ている。ハイエルフの生産物か発見の一つであり、サマーセット諸島で最も多く見かける。マロンド石は再充填が可能なため、魔術師はこれをマジカの補充や、マジカの保管、付呪アイテムの充填に使用できる。クランダ石は明るい金色の光を発する。魔法効果を引き起こしたりマジカを保管できるが、使用したり空になったりすると砕けてしまう。
読者もエルフ文化を盲目的に称賛しているファラスタスの話はご存じだろう。彼はアルトマーがアイレイドの数々の秘密を解き明かして、それに改良を加えたと主張している。ファラスタスはそれだけでなく、彼らがマロンド石とクランダ石を小麦のように栽培していると考えているようだ。それよりも、現存しているアイレイドストーンと流星碧水晶を応用研究したことで、さらに信頼できる再充填方法を発見したとする説の方が筋が通っているだろう。
別の種類のエセリアルの破片であるスカイプリズムは、月が特定の並びになるとバラバラになってニルンに降り注いでくる。欠片を3つ集めると、未知の力によって銀色のプリズムを再形成し、融合によって解放された力を近くの物質に付与する。他のスカイストーンと同じようにこの石も比較的珍しく、研究のために見本を手に入れるのは容易ではない。空を起源にしているにも関わらずたびたび地下で見つかるが、これは地底に住む生物が光源として利用するために地下へと持ち込むからである。
十分な検証と研究が行われれば、この便利なアイテムの作成方法を解明できると考えている。そして次元を完全に理解できれば、その力を手に入れることも不可能ではないだろう。
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Elder Scrolls Online公式サイトにて掲載されたLoremaster’s Archiveの記事を日本語訳したものです。検索の利便性のため、過去作に登場している固有名詞などは可能な限り公式訳を採用しています。ESOゲーム内書籍として実装されていない本は英語の題名と著者名を併記してあります。ゲーム内書籍として実装されている本の訳はESO日本語版同書籍のものです。
原文:Loremaster’s Archive: Mysteries of the Mundus Stones - The Elder Scrolls Online(https://www.elderscrollsonline.com/en-us/news/post/979)
2021年5月 訳