2024年5月28日火曜日

ロアマスターズアーカイブ:星々の歌

LOREMASTER’S ARCHIVE: SONGS OF THE STARS

03/23/2015


高等占星術師カエシルス・ブルシオが新しい伝承の書を紹介し、皆さんの質問に答えます。
今回私たちは、星読みの高等占星術師をこの広間にお迎えできることを嬉しく思います。彼は長旅に疲れ、手短に済ませると主張されていたにも関わらず、いくつかの質問には十分な時間をかけて答えてくださいました。どうか新しい本をお楽しみください!
次回のロアマスターズ・アーカイブでは、星霜の書に関するご質問に、聖蚕の巫女のテルラン・アルミナスがお答えします。ご質問をお送りください。回答が届くかもしれません!



『星々の歌』
高等占星術師、カエシルス・ブルシオ著

SONGS OF THE STARS
By High Astrologer Caecilus Bursio

ほんの数か月前まで、我々は〈星読み〉という名を知る数少ない者にさえ、嘲笑の的にされていた。ベルカースの住民たちの憚ることのない笑い声や、あきれた目つきには今も胸が痛くなる。だが今では、学者や魔術師たちが我々のもとに集まり、星について集めた知識を求めている。喜ぶべきことだろうし、新しい視点を歓迎し、研究を共有するため急くべきだろう。しかし、長年の嘲笑によってこの胸に刻まれた苦々しさや屈辱は簡単には拭い去れるものではないようだ。

今や、我々の集団の中で最も経験豊富な者の一人となった。ストロス・エムカイの偉大な天文台を訪れ、毎晩欠かさず星座の動きを記録してきた。偉大なる守護者たちが空から落ちるのを目撃し──私は、まだ生きている。多くの同僚はそうではなかった。我々が学問界である程度の正当な地位を獲得し、私が高等占星術師となった今、教育の最前線に立つべきなのだろう。

だが代わりに私は、ますます籠もりがちになっている。昼も夜も蔵書庫にこもり、研究に没頭している。星そのものが空から落ち、ニルンに物理的に現れるなら、我々がかつて理論化した星々の性質──そしてああ、ムンダスそのものについても──その多くは誤っているか、少なくとも我々が想定していたよりもはるかに不完全な理論であったことは明らかだ。あんなことが起こりうるのなら、再び起きない理由がどこにあろうか? 大蛇がすべての星を覆い我々をエセリウスから切り離すことを、何が阻んでいるのだろうか? 仲間たちが世俗的な認知や地位を求める中、私は依然として空に心を引かれ、虚無の中をうろつく危険に対して警戒を続けている。

他にもまだ、向き合わねばならないことがある。星座が物理的に具現化できるなら、その影響を受けるニルンの定命の者についての我々の仮定は、私が思うように、浅はかなものだったのではないか? 我々それぞれが生まれたとき天空の星座から何らかの影響を受けるが、その逆が起きることもありえるのでは? もしそうなら、正しい理解と儀式を持ってすれば、通常の魔法を超える力を星座から引き出すことができるのだろうか? そして、それはエセリウスにどのような影響を与えるのか?

眠れぬ夜、希少な書物に身を屈める日々の中で(高等占星術師である特権だ)私は同じ記述を繰り返し目にした。古代ドゥエマーの文献『調和的天文学』に言及する記述だ。これが私の疑問に答えをくれるかもしれない──あるいは、より良き問いへ導いてくれるかもしれない。ドゥエマーが、我々よりも深くムンダスの構造を理解していたことは確かであり、私は、彼らが星座の力をどのように利用していたかを想像せずにはいられない。この文献の写本がまだどこかに存在しているのなら、私がそれを見つけねばならない。しかし、どこから始めるべきか―─そして、この混乱の時代に、同胞たる〈星読み〉たちを置き去りにすべきだろうか?



HIGH ASTROLOGER CAECILUS BURSIO ANSWERS YOUR QUESTIONS:
高位占星術師カエシルス・ブルシオがあなたの質問に答えます:


「我々の組織は、かつて "父祖イスミール" と呼ばれる偉大な王が、天に昇り〈戦士座〉となったと伝える書物(※)を手に入れるに至りました。人と竜の王であり、奇妙にも〈灰の王〉と同じ名を持つこの人物について、アーカイブは何らかの知識を保有していますか? 他の守護星座にもこの話と同じような神話的な起源があるのでしょうか?」 ── Archivist Jimeee of the United Explorers of Scholarly Pursuitsより
(※かつてESOの内部データ上のみ存在し、実装されないまま削除された没書籍"Ysmir the Forefather, Volume IV")

高位占星術師カエシルス・ブルシオの回答
「神話や伝説の人物が特定の星座と結びつけられることは、タムリエル全土において一般的だ。大抵の場合、英雄や君主は、彼女あるいは彼がその下で生まれたとされる星座の特徴的な側面と関連づけられる。例えば、初代皇帝である聖アレッシアは、伝統的に〈盗賊座〉と関連づけられ、彼女の配偶者であるモリハウスは〈大公座〉を象徴として、〈君主の鎧〉(Lord's Mail)を身に着けていた。そこで、イスミールについて考えてみる。偶然にもその伝説は私も知るものだが、はたして彼は天に昇って〈戦士座〉になったのか? この話をそのまま受け取れば、〈戦士座〉はそれよりも前には存在しなかったことになる。それはありそうにない。ではイスミールが彼の守護星座である〈戦士座〉を通って天へと昇り、エセリウスに達したという解釈はどうか? 詩的にすぎるが、思うに、神話の人物にはありうる話ではないだろうか。イスミールは、自分の強さの象徴として〈戦士座〉を選び、その死(もしくは昇天、即位、就任)の後に、その星座と関連づけられたというのが最も現実的な説明に思える。とはいえ、異なる意見を持つ者もいる。あなたにとってはそちらの説の方がより説得力があるかもしれない」

「〈大蛇座〉を構成すると言われる、星なき者(unstars ※1)や星でないもの(not-stars ※2)とは何なのですか? それから、星同士の位置関係(少なくとも太陽との位置関係)は固定されていますよね。星々が空にあいた穴なら、〈大蛇座〉はどのようにして移動しているのですか?」 ── Feynnより
(※1 ESO クラフトモチーフ41:セレスティアル:"Who circles ye zodiac, and crawleth where it will? The Serpent, of unstars and no moons. "「黄道を巡り、自由に這い回る者は誰か? 星なく月なき大蛇である」)
(※2 『ヴィベクの36説話、第33』"By which he meant the Scaled Blanket, made of not-stars, whose number is thirteen. Lie Rock became full of foolishness, haggling with the Void Ghost who hides in the religions of all men." 「それは星でないもので作られた鱗の毛布のことであり、その数字は十三だった。ライロックは愚かさで満たされ、全ての人間の宗教の中に隠れる虚無の亡霊と交渉した。」など)

高位占星術師カエシルス・ブルシオの回答
「この問題こそまさに、生き残った我々星読みを悩ませているものであり、目下、私のもとで研究に取り組んでいる事柄だ。〈大蛇座〉についての我々の不完全な理解によればだが、その質問に対する答えはあなたの説明の中にすでに含まれているのではないかと思う。すなわち、動かない、少なくとも相互の位置関係においてはその位置を変えない "空の穴" である星々とは異なり、星なき者(unstars)と呼ばれる〈大蛇座〉の星々は自由に動くことができる。それはまさしく、星ではない(not-stars)からだ。しかし、それらは夜空に輝く点で星に似ている──この光の正体は? ヴァリアンス(※)でないことは確かだ。ではそれは何なのか? 定命の者にとって善なるものなのか、あるいは悪となるものか? これらの疑問は重要であると私は感じている。この答えによって多くの物事が左右されるだろう」
(※タムリエルの星々が放つ青い光、アイレイドの四大元素の1つ。https://en.uesp.net/wiki/Lore:Varliance)

「〈影座〉について質問があります。大蛇のセプを除き、星々はエセリウスに繋がっていると聞いていました。しかし〈影座〉は奇妙で、シャドウスケールに関する話があったり、我々の蔵書にある『暗黒の夫』という本では〈影座〉とシシスが関連づけられたりしています。これは本当ですか? 〈影座〉はシシスの使者なのですか? エセリウスとの繋がりの話も本当なのでしょうか?」 ── Iszara the Restless, Singer of the Scenarist Guild より

高位占星術師カエシルス・ブルシオの回答
「興味深いな、Iszara。その書物を探してみねばなるまい。いかにも、詩や神話の中では、〈影座〉が主題として無や虚空と結びつけられることもある。とはいえ、〈影座〉を単にマグナスの光と対応するもの、ムンダスのアヌ的/パドメイ的な二元性の数ある表れの一つとして見る者もいる。この観点から言えば〈影座〉は星々が輝く虚空を象徴しており──いささか回りくどくはあるが、再び深淵の彼方と関連づけられることになる。おそらく、現実のこうした側面は人格というよりもむしろ本質や性質と考えるほうが賢明だろう──しかしながら、我々のような定命の者がそれらと関わるとき、我々の心は人格として知覚することによってのみそれらを認識することができる」


――――――――――――


Elder Scrolls Online公式サイトにて掲載されたLoremaster’s Archiveの記事を日本語訳したものです。検索の利便性のため過去作に登場している固有名詞などは可能な限り公式訳を採用しています。ESOゲーム内書籍として実装されていない本は英語の題名と著者名を併記してあります。ゲーム内書籍として実装されている本の訳はESO日本語版同書籍のものです。

原文:Loremaster’s Archive: Songs of the Stars - The Elder Scrolls Online
2024年5月 訳



おまけ:

『三十六の教訓:第三十三説話』

ヴィベク 著

第三十三説話

そしてヴィベクは、打ちつける光の言葉を生み出すまで長い間思案を続けた誤りの聖堂の連祷の間を出て、空間なき空間へと戻った。仮の家から中界を覗き込むと、七匹目の怪物であるライロックを見つけた。

ライロックはヴィベクの二つ目の開口部から生まれ、また別の忘れられしギルドである掃討によってザクロの宴から追放された。掃討は彼が怪物であると思わなかったため、手から飛び立って天へと昇ることを予期していなかった。

「私は永遠に存在しえないはずの金色の知恵と力をもって生まれた!この力をもって私は隠されし天へと招かれた!」

それは星でないもので作られた鱗の毛布のことであり、その数字は十三だった。ライロックは愚かさで満たされ、全ての人間の宗教の中に隠れる虚無の亡霊と交渉した。虚無の亡霊はこう言った:

「私と百年過ごせば、どんな神も逆らえないような力を授けよう」

だが百年経つ前にヴィベクはライロックを探し始め、見つけた。

「愚かな石め」ヴィベクは言った。「鱗の毛布に隠れることは、何もないところに印をつけることだ。その交渉は支配する王のためにのみある!」

そしてヴィベクは名付けられた斧でライロックをバラバラに切るため、ホーテーターを天へと送った。ネレヴァルは盗みの南極の星と戦士の北極の星と和解した。天空にのみ存在し、太陽マグナスの見習いによって治められていた三つ目の極とも和解した。彼らは領地を自由に歩き回る許可を与え、隠されし天でライロックを探すための赤の目を与えた。

偶然にもネレヴァルは先に虚無の亡霊と出会い、探す場所を間違っていると言われた。それに対しホーテーターが「私かお前か、どちらがだ?」と問うと、虚無の亡霊は両方と答えた。この二者の間で他にどんな言葉が交わされたかは、この説話に書かれていない。

しかしライロックはこの混乱に乗じ、街の神ヴィベクに攻撃を仕掛けた。三体の黒き守護者たちに急かされたのである。彼らは中界の王に敵意はなかったが、ライロックを速やかに追い出したかった。

まるで地獄の有料道路のように空の穴から流星が降ってくるのを見て、ヴィベクの民は悲鳴を上げた。だがヴィベクが片手を上げるとライロックは街の真上で氷漬けになり、ヴィベクはそれをムアトラで貫いた。

(二つ目の開口部を貫くことは、現在禁じられている)

ネレヴァルが戻ると、主の街の上で氷漬けになった彗星に気付いた。取り除くべきかとヴィベクに問いかけた。

「愚かなホーテーターよ、そうしたかったならすでに自分でしている。奴の最後の意思を残したまま置いておく。もし街の人々の私への愛が消えることがあれば、その破滅を防ぐ力も同時に消える」

ネレヴァルはこう言った。「愛はあなたの思うままです」

ヴィベクはホーテーターに微笑み、真実の大臣になったと告げた。

言葉の終わりはアルムシヴィである。



『大いなる天空』


(複写者注:この書は特定の星座に生まれた者の生誕の印に関する記述であり、一般に「ムンダス・ストーン」として知られる謎の記念碑に関しては記していない)

フォルクの推薦図書
フォルク 著

タムリエルの天空は13の星座に分かれている。そのうちの3つが重要な星座であり、それらは守護星座として知られている。これらは、戦士座、魔術師座、盗賊座である。これらの守護星座は、それぞれ3つの星座を13番目の星座である大蛇座から守っている。
1つの星座の近くに太陽が昇ると、その星座の季節になる。それぞれの星座の季節は約1ヶ月である。大蛇座は、他の星座を脅かしつつ天空を転々とするので季節はない。

戦士
戦士座は第1の守護星座であり、彼の守護対象が季節に入っている間、それらを守る。戦士座自身の季節は、収穫のために彼の腕力が必要とされる収穫の月である。彼の守護対象は淑女座、駿馬座、大公座である。戦士座の下に生まれた人々は、すべての武器に精通しているが短気な傾向にある。

魔術師
魔術師座は守護星座であり、その季節は初めて人々にマジカが使われた恵雨の月である。守護対象は見習い座、精霊座、儀式座である。魔術師座の下に生まれた人々は、より多くのマジカと様々な魔術を操る素質を持っているが、しばしばごう慢で、ぼんやりとしていることがある。

盗賊
盗賊座は最後の守護星座である。彼女の季節は最も暗い、星霜の月である。彼女の守護対象は恋人座、影座、塔座である。盗賊座の下に生まれた人々は概して盗賊ではないが、他より賭けに出る場合が多く、害を及ぼすことは稀である。また一方、いつかは運も尽きてしまうため、彼らが他の星座の下に生まれた人々より長生きすることは稀である。

大蛇
大蛇座は天空を転々とするため季節を持たないが、その動向はある程度予測できる。大蛇座の下に生まれた人々に共通する特徴はない。この星座の下に生まれた人々は最も祝福されていると同時に最も呪われている。

淑女
淑女座は戦士の守護対象の1つであり、彼女の季節は薪木の月である。淑女座の下に生まれた人々は優しく、寛容である。

駿馬
駿馬座は戦士の守護対象の1つであり、彼女の季節は真央の月である。駿馬座の下に生まれた人々はせっかちで、常に場所から場所へと移動している。

大公
大公座の季節は蒔種の月であり、彼はタムリエル全土を種まき中に監視する。大公座の下に生まれた人々は、他の星座の下に生まれた人々よりもたくましく、健康である。

見習い
見習い座の季節は南中の月である。この星座の下に生まれた人々は全ての魔法に対して特別な親近感を持っているが、より魔法の影響を受けやすくもある。

精霊
精霊座(しばしばゴーレムとも呼ばれる)は魔術師座の守護対象の1つである。その季節は黄昏の月だ。この星座の下に生まれた人々は生まれつきの妖術師であり、大量のマジカを保有するが、自身のマジカを作り出すことはできない。

儀式
儀式座は魔術師座の守護対象の1つであり、その季節は暁星の月である。この星座の下に生まれた人々は、神々や月の特徴によって様々な特殊能力を持っている。

恋人
恋人の星座は盗賊座の守護対象の1つであり、彼女の季節は薄明の月である。恋人の星座の下に生まれた人々は優雅で、情熱的である。

影座の季節は栽培の月である。影座は、彼女の星座の下に生まれた人々に、その身を陰の中に隠す特殊能力を与える。

塔座は盗賊の守護対象の1つであり、その季節は降霜の月である。塔座の下に生まれた人々には金鉱探しの才覚があり、様々な錠を開錠できる。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ロアマスターズアーカイブ:グアルのすべて

Loremaster’s Archive: All Things Guar 04/17/2015 ダールモラの著名なグアル飼いであるエスクーが、グアルの飼育と訓練に関する皆さんの質問にお答えします。あなたが思っている以上に、知るべきことはたくさんあります! グアルへの関心が急に高...