2024年5月28日火曜日

ロアマスターズアーカイブ:星々の歌

LOREMASTER’S ARCHIVE: SONGS OF THE STARS

03/23/2015


高等占星術師カエシルス・ブルシオが新しい伝承の書を紹介し、皆さんの質問に答えます。
今回私たちは、星読みの高等占星術師をこの広間にお迎えできることを嬉しく思います。彼は長旅に疲れ、手短に済ませると主張されていたにも関わらず、いくつかの質問には十分な時間をかけて答えてくださいました。どうか新しい本をお楽しみください!
次回のロアマスターズ・アーカイブでは、星霜の書に関するご質問に、聖蚕の巫女のテルラン・アルミナスがお答えします。ご質問をお送りください。回答が届くかもしれません!



『星々の歌』
高等占星術師、カエシルス・ブルシオ著

SONGS OF THE STARS
By High Astrologer Caecilus Bursio

ほんの数か月前まで、我々は〈星読み〉という名を知る数少ない者にさえ、嘲笑の的にされていた。ベルカースの住民たちの憚ることのない笑い声や、あきれた目つきには今も胸が痛くなる。だが今では、学者や魔術師たちが我々のもとに集まり、星について集めた知識を求めている。喜ぶべきことだろうし、新しい視点を歓迎し、研究を共有するため急くべきだろう。しかし、長年の嘲笑によってこの胸に刻まれた苦々しさや屈辱は簡単には拭い去れるものではないようだ。

今や、我々の集団の中で最も経験豊富な者の一人となった。ストロス・エムカイの偉大な天文台を訪れ、毎晩欠かさず星座の動きを記録してきた。偉大なる守護者たちが空から落ちるのを目撃し──私は、まだ生きている。多くの同僚はそうではなかった。我々が学問界である程度の正当な地位を獲得し、私が高等占星術師となった今、教育の最前線に立つべきなのだろう。

だが代わりに私は、ますます籠もりがちになっている。昼も夜も蔵書庫にこもり、研究に没頭している。星そのものが空から落ち、ニルンに物理的に現れるなら、我々がかつて理論化した星々の性質──そしてああ、ムンダスそのものについても──その多くは誤っているか、少なくとも我々が想定していたよりもはるかに不完全な理論であったことは明らかだ。あんなことが起こりうるのなら、再び起きない理由がどこにあろうか? 大蛇がすべての星を覆い我々をエセリウスから切り離すことを、何が阻んでいるのだろうか? 仲間たちが世俗的な認知や地位を求める中、私は依然として空に心を引かれ、虚無の中をうろつく危険に対して警戒を続けている。

他にもまだ、向き合わねばならないことがある。星座が物理的に具現化できるなら、その影響を受けるニルンの定命の者についての我々の仮定は、私が思うように、浅はかなものだったのではないか? 我々それぞれが生まれたとき天空の星座から何らかの影響を受けるが、その逆が起きることもありえるのでは? もしそうなら、正しい理解と儀式を持ってすれば、通常の魔法を超える力を星座から引き出すことができるのだろうか? そして、それはエセリウスにどのような影響を与えるのか?

眠れぬ夜、希少な書物に身を屈める日々の中で(高等占星術師である特権だ)私は同じ記述を繰り返し目にした。古代ドゥエマーの文献『調和的天文学』に言及する記述だ。これが私の疑問に答えをくれるかもしれない──あるいは、より良き問いへ導いてくれるかもしれない。ドゥエマーが、我々よりも深くムンダスの構造を理解していたことは確かであり、私は、彼らが星座の力をどのように利用していたかを想像せずにはいられない。この文献の写本がまだどこかに存在しているのなら、私がそれを見つけねばならない。しかし、どこから始めるべきか―─そして、この混乱の時代に、同胞たる〈星読み〉たちを置き去りにすべきだろうか?



HIGH ASTROLOGER CAECILUS BURSIO ANSWERS YOUR QUESTIONS:
高位占星術師カエシルス・ブルシオがあなたの質問に答えます:


「我々の組織は、かつて "父祖イスミール" と呼ばれる偉大な王が、天に昇り〈戦士座〉となったと伝える書物(※)を手に入れるに至りました。人と竜の王であり、奇妙にも〈灰の王〉と同じ名を持つこの人物について、アーカイブは何らかの知識を保有していますか? 他の守護星座にもこの話と同じような神話的な起源があるのでしょうか?」 ── Archivist Jimeee of the United Explorers of Scholarly Pursuitsより
(※かつてESOの内部データ上のみ存在し、実装されないまま削除された没書籍"Ysmir the Forefather, Volume IV")

高位占星術師カエシルス・ブルシオの回答
「神話や伝説の人物が特定の星座と結びつけられることは、タムリエル全土において一般的だ。大抵の場合、英雄や君主は、彼女あるいは彼がその下で生まれたとされる星座の特徴的な側面と関連づけられる。例えば、初代皇帝である聖アレッシアは、伝統的に〈盗賊座〉と関連づけられ、彼女の配偶者であるモリハウスは〈大公座〉を象徴として、〈君主の鎧〉(Lord's Mail)を身に着けていた。そこで、イスミールについて考えてみる。偶然にもその伝説は私も知るものだが、はたして彼は天に昇って〈戦士座〉になったのか? この話をそのまま受け取れば、〈戦士座〉はそれよりも前には存在しなかったことになる。それはありそうにない。ではイスミールが彼の守護星座である〈戦士座〉を通って天へと昇り、エセリウスに達したという解釈はどうか? 詩的にすぎるが、思うに、神話の人物にはありうる話ではないだろうか。イスミールは、自分の強さの象徴として〈戦士座〉を選び、その死(もしくは昇天、即位、就任)の後に、その星座と関連づけられたというのが最も現実的な説明に思える。とはいえ、異なる意見を持つ者もいる。あなたにとってはそちらの説の方がより説得力があるかもしれない」

「〈大蛇座〉を構成すると言われる、星なき者(unstars ※1)や星でないもの(not-stars ※2)とは何なのですか? それから、星同士の位置関係(少なくとも太陽との位置関係)は固定されていますよね。星々が空にあいた穴なら、〈大蛇座〉はどのようにして移動しているのですか?」 ── Feynnより
(※1 ESO クラフトモチーフ41:セレスティアル:"Who circles ye zodiac, and crawleth where it will? The Serpent, of unstars and no moons. "「黄道を巡り、自由に這い回る者は誰か? 星なく月なき大蛇である」)
(※2 『ヴィベクの36説話、第33』"By which he meant the Scaled Blanket, made of not-stars, whose number is thirteen. Lie Rock became full of foolishness, haggling with the Void Ghost who hides in the religions of all men." 「それは星でないもので作られた鱗の毛布のことであり、その数字は十三だった。ライロックは愚かさで満たされ、全ての人間の宗教の中に隠れる虚無の亡霊と交渉した。」など)

高位占星術師カエシルス・ブルシオの回答
「この問題こそまさに、生き残った我々星読みを悩ませているものであり、目下、私のもとで研究に取り組んでいる事柄だ。〈大蛇座〉についての我々の不完全な理解によればだが、その質問に対する答えはあなたの説明の中にすでに含まれているのではないかと思う。すなわち、動かない、少なくとも相互の位置関係においてはその位置を変えない "空の穴" である星々とは異なり、星なき者(unstars)と呼ばれる〈大蛇座〉の星々は自由に動くことができる。それはまさしく、星ではない(not-stars)からだ。しかし、それらは夜空に輝く点で星に似ている──この光の正体は? ヴァリアンス(※)でないことは確かだ。ではそれは何なのか? 定命の者にとって善なるものなのか、あるいは悪となるものか? これらの疑問は重要であると私は感じている。この答えによって多くの物事が左右されるだろう」
(※タムリエルの星々が放つ青い光、アイレイドの四大元素の1つ。https://en.uesp.net/wiki/Lore:Varliance)

「〈影座〉について質問があります。大蛇のセプを除き、星々はエセリウスに繋がっていると聞いていました。しかし〈影座〉は奇妙で、シャドウスケールに関する話があったり、我々の蔵書にある『暗黒の夫』という本では〈影座〉とシシスが関連づけられたりしています。これは本当ですか? 〈影座〉はシシスの使者なのですか? エセリウスとの繋がりの話も本当なのでしょうか?」 ── Iszara the Restless, Singer of the Scenarist Guild より

高位占星術師カエシルス・ブルシオの回答
「興味深いな、Iszara。その書物を探してみねばなるまい。いかにも、詩や神話の中では、〈影座〉が主題として無や虚空と結びつけられることもある。とはいえ、〈影座〉を単にマグナスの光と対応するもの、ムンダスのアヌ的/パドメイ的な二元性の数ある表れの一つとして見る者もいる。この観点から言えば〈影座〉は星々が輝く虚空を象徴しており──いささか回りくどくはあるが、再び深淵の彼方と関連づけられることになる。おそらく、現実のこうした側面は人格というよりもむしろ本質や性質と考えるほうが賢明だろう──しかしながら、我々のような定命の者がそれらと関わるとき、我々の心は人格として知覚することによってのみそれらを認識することができる」


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Elder Scrolls Online公式サイトにて掲載されたLoremaster’s Archiveの記事を日本語訳したものです。検索の利便性のため過去作に登場している固有名詞などは可能な限り公式訳を採用しています。ESOゲーム内書籍として実装されていない本は英語の題名と著者名を併記してあります。ゲーム内書籍として実装されている本の訳はESO日本語版同書籍のものです。

原文:Loremaster’s Archive: Songs of the Stars - The Elder Scrolls Online
2024年5月 訳



おまけ:

『三十六の教訓:第三十三説話』

ヴィベク 著

第三十三説話

そしてヴィベクは、打ちつける光の言葉を生み出すまで長い間思案を続けた誤りの聖堂の連祷の間を出て、空間なき空間へと戻った。仮の家から中界を覗き込むと、七匹目の怪物であるライロックを見つけた。

ライロックはヴィベクの二つ目の開口部から生まれ、また別の忘れられしギルドである掃討によってザクロの宴から追放された。掃討は彼が怪物であると思わなかったため、手から飛び立って天へと昇ることを予期していなかった。

「私は永遠に存在しえないはずの金色の知恵と力をもって生まれた!この力をもって私は隠されし天へと招かれた!」

それは星でないもので作られた鱗の毛布のことであり、その数字は十三だった。ライロックは愚かさで満たされ、全ての人間の宗教の中に隠れる虚無の亡霊と交渉した。虚無の亡霊はこう言った:

「私と百年過ごせば、どんな神も逆らえないような力を授けよう」

だが百年経つ前にヴィベクはライロックを探し始め、見つけた。

「愚かな石め」ヴィベクは言った。「鱗の毛布に隠れることは、何もないところに印をつけることだ。その交渉は支配する王のためにのみある!」

そしてヴィベクは名付けられた斧でライロックをバラバラに切るため、ホーテーターを天へと送った。ネレヴァルは盗みの南極の星と戦士の北極の星と和解した。天空にのみ存在し、太陽マグナスの見習いによって治められていた三つ目の極とも和解した。彼らは領地を自由に歩き回る許可を与え、隠されし天でライロックを探すための赤の目を与えた。

偶然にもネレヴァルは先に虚無の亡霊と出会い、探す場所を間違っていると言われた。それに対しホーテーターが「私かお前か、どちらがだ?」と問うと、虚無の亡霊は両方と答えた。この二者の間で他にどんな言葉が交わされたかは、この説話に書かれていない。

しかしライロックはこの混乱に乗じ、街の神ヴィベクに攻撃を仕掛けた。三体の黒き守護者たちに急かされたのである。彼らは中界の王に敵意はなかったが、ライロックを速やかに追い出したかった。

まるで地獄の有料道路のように空の穴から流星が降ってくるのを見て、ヴィベクの民は悲鳴を上げた。だがヴィベクが片手を上げるとライロックは街の真上で氷漬けになり、ヴィベクはそれをムアトラで貫いた。

(二つ目の開口部を貫くことは、現在禁じられている)

ネレヴァルが戻ると、主の街の上で氷漬けになった彗星に気付いた。取り除くべきかとヴィベクに問いかけた。

「愚かなホーテーターよ、そうしたかったならすでに自分でしている。奴の最後の意思を残したまま置いておく。もし街の人々の私への愛が消えることがあれば、その破滅を防ぐ力も同時に消える」

ネレヴァルはこう言った。「愛はあなたの思うままです」

ヴィベクはホーテーターに微笑み、真実の大臣になったと告げた。

言葉の終わりはアルムシヴィである。



『大いなる天空』


(複写者注:この書は特定の星座に生まれた者の生誕の印に関する記述であり、一般に「ムンダス・ストーン」として知られる謎の記念碑に関しては記していない)

フォルクの推薦図書
フォルク 著

タムリエルの天空は13の星座に分かれている。そのうちの3つが重要な星座であり、それらは守護星座として知られている。これらは、戦士座、魔術師座、盗賊座である。これらの守護星座は、それぞれ3つの星座を13番目の星座である大蛇座から守っている。
1つの星座の近くに太陽が昇ると、その星座の季節になる。それぞれの星座の季節は約1ヶ月である。大蛇座は、他の星座を脅かしつつ天空を転々とするので季節はない。

戦士
戦士座は第1の守護星座であり、彼の守護対象が季節に入っている間、それらを守る。戦士座自身の季節は、収穫のために彼の腕力が必要とされる収穫の月である。彼の守護対象は淑女座、駿馬座、大公座である。戦士座の下に生まれた人々は、すべての武器に精通しているが短気な傾向にある。

魔術師
魔術師座は守護星座であり、その季節は初めて人々にマジカが使われた恵雨の月である。守護対象は見習い座、精霊座、儀式座である。魔術師座の下に生まれた人々は、より多くのマジカと様々な魔術を操る素質を持っているが、しばしばごう慢で、ぼんやりとしていることがある。

盗賊
盗賊座は最後の守護星座である。彼女の季節は最も暗い、星霜の月である。彼女の守護対象は恋人座、影座、塔座である。盗賊座の下に生まれた人々は概して盗賊ではないが、他より賭けに出る場合が多く、害を及ぼすことは稀である。また一方、いつかは運も尽きてしまうため、彼らが他の星座の下に生まれた人々より長生きすることは稀である。

大蛇
大蛇座は天空を転々とするため季節を持たないが、その動向はある程度予測できる。大蛇座の下に生まれた人々に共通する特徴はない。この星座の下に生まれた人々は最も祝福されていると同時に最も呪われている。

淑女
淑女座は戦士の守護対象の1つであり、彼女の季節は薪木の月である。淑女座の下に生まれた人々は優しく、寛容である。

駿馬
駿馬座は戦士の守護対象の1つであり、彼女の季節は真央の月である。駿馬座の下に生まれた人々はせっかちで、常に場所から場所へと移動している。

大公
大公座の季節は蒔種の月であり、彼はタムリエル全土を種まき中に監視する。大公座の下に生まれた人々は、他の星座の下に生まれた人々よりもたくましく、健康である。

見習い
見習い座の季節は南中の月である。この星座の下に生まれた人々は全ての魔法に対して特別な親近感を持っているが、より魔法の影響を受けやすくもある。

精霊
精霊座(しばしばゴーレムとも呼ばれる)は魔術師座の守護対象の1つである。その季節は黄昏の月だ。この星座の下に生まれた人々は生まれつきの妖術師であり、大量のマジカを保有するが、自身のマジカを作り出すことはできない。

儀式
儀式座は魔術師座の守護対象の1つであり、その季節は暁星の月である。この星座の下に生まれた人々は、神々や月の特徴によって様々な特殊能力を持っている。

恋人
恋人の星座は盗賊座の守護対象の1つであり、彼女の季節は薄明の月である。恋人の星座の下に生まれた人々は優雅で、情熱的である。

影座の季節は栽培の月である。影座は、彼女の星座の下に生まれた人々に、その身を陰の中に隠す特殊能力を与える。

塔座は盗賊の守護対象の1つであり、その季節は降霜の月である。塔座の下に生まれた人々には金鉱探しの才覚があり、様々な錠を開錠できる。

2024年5月20日月曜日

Ysmir the Forefather, Volume IV

 『父祖イスミール、四巻』


歴史が記されるより前の神話の時代、千年以上に渡り人々を統べてきた王イスミールは、その生涯の終わりを前にして、人と竜の王に相応しい死に場所へ思いをはせた。

王は彼の勇士と精兵達を御前に招集し、者どもに問うた。

「人と竜の王たる我に相応しき死に場所をどこへ求めたものか」

初めの従者が歩み出て具申した。

「東へ参られよ、大海が空に触れる地へ」

二人目は恭しく頭を下げて言った。

「西へ。太陽が大地に口付ける地にございます」

また三人目が言う。

「ニルンの凍てつく峰々、北の果ての氷の墓へ」

そして四人目が申すことには、

「煙と炎の柱が立ち並ぶ南の地がよろしかろう」

しかし、人と竜の支配者であり、遥かな時を超える王であるイスミールは、大いに失望して言った。

「我はこのムンダスのあらゆる土地を旅し、多くの人々を征服してきた。されど、どこにこの首を預けたものか? もしも我が身を東、あるいは西、また北や南に休めたなら、それが分断を招くであろう」

「土地の人々は、我が墓を自分たちのものと叫ぶに違いない。彼らは『イスミールは我らの王、我々のもとで眠られているのだから』と言うだろう。そして我が子たちは互いに争いあい、我が骸を引き裂き彼らのもとへ置くのだ。首はこちらへ、腕は向こうへ、我が足、そしてこの猛き心臓までも」

その時、執政や従士の中から、一同の誰も見覚えのない、少年とも呼べる若者が名乗り出て、低く頭を垂れて言った。

「ならばニルンの何処でもなく、空へゆかれてはどうですか。我々みなを見守れるように」

人と竜の王たるイスミールはこの考えを気に入り、言った。

「だが子よ、どのようにして空へ渡ったものか? どのような山も、人の手が作った梯子も、それほど高くまでは行けまい?」

少年が答えて言った。

「そのようなものはございません。山も、梯子も、階段もありません。けれどある場所を知っています。ひとつの石がある場所を。それがエセリウスへの道です」

「その石はどこで見つかる?」天へと昇ることを決意し、人と竜の王は叫んだ。

「どうぞこちらへ」少年が手招いた。

それからイスミールは彼の全ての勇士たちと従士たちを呼び集め、天に昇ることでついにその命の終える決意を告げた。そして、今や非常に年老いたイスミールは、その石の足元に横たわると、星たちの中へ引き上げられていった。

彼の勇士たちや従士たちが見上げると、その空には、天翔ける彼らの王の姿が見えた。また彼は三人の従者を伴っていた。大公と、淑女、彼の見事な駿馬である。

勇士たちと従士たちは皆、その谷とエセリウスへの道を守ることを誓った。しかし、彼らがその道を示した少年を探すと、もうどこにもその姿は見つからないのだった。


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ESOのデータ上に存在していたものの、ゲーム内に実装されずに削除された没書籍です。


原文:Online:Ysmir the Forefather, Volume IV - The Unofficial Elder Scrolls Pages (UESP)
https://en.uesp.net/wiki/Online:Ysmir_the_Forefather,_Volume_IV

2024年5月 訳

2024年5月12日日曜日

ロアマスターズアーカイブ:忌まわしき文明

LOREMASTER’S ARCHIVE: A LOATHSOME CIVILIZATION

03/06/2015

発明家のテレンジャー氏が、スラスの忌まわしいスロードに関する新たな洞察を携えて戻ってきます。
今回追加される最新のアーカイブは、この広間を何度も歩いてきた我らが尊敬する後援者、発明家のテレンジャーから届いたものです。この研究が真実であれば、スラスの謎めいたナメクジの民であるスロードについての新たな洞察が得られるでしょう。ぜひお楽しみください!
次回は、星読みの高等占星術師、カッシリウス・ブルジオ氏 による守護星座にまつわる新しい本を紹介します。星、その性質、そして星座の持つ力についての質問をぜひお送りください。


『忌まわしき文明』

発明家テレンジャー 著

敗北したマオマーの艦隊が占有していた、思いも寄らぬ希少な品を収集品に加えられた。この文書が船団に持ち込まれた理由は知る由もないが、どうやらこれは第一紀2260年よりも前に書かれた、スラスに赴任した外交官の日誌のようだ。損傷はしているが、判読可能な状態を保っている。スロードに関する記述は魅惑的なものだ。推測するに、これは虚構やねつ造された奇妙な作品ではない。これが正当なものなら、実に目覚ましい発見だ。何故ならスロードは、常に全タムリエルの種族と交渉を嫌ってきたからだ。
スラスのナメクジたちが悪しき死霊術を行ったことを我々は知っているが、これが本物の文書だったとしたら、彼らと恐怖の技法との関わりは、今まで考えられていたより優れたものだったかもしれない。著者は生き返った奴隷との交流に対し、頻繁に嫌悪感を表している。スロードもまた様々な海洋生物を殺戮し、再生させていたようだ。亀、蟹などをペットとして手元に置くために。だが、彼の嫌悪感はそこでは終わらなかった。彼はスロードの不快な臭い、あらゆる地上の建物の床の上にある粘液で覆われた水、食料として供される様々なカビ、菌類に対して不満を述べていた。
複雑な生贄の儀式に関する言及があるが、これは彼らが通常、崇拝を拒絶していることを考えると極めて稀なものだ。スロードは間違いなく、適切だと思われる場合にはデイドラとの契約を結んでいた。だがここに記されている祭式は、典型的なデイドラへの生贄を示すものではない。彼らは最終的な作業(数週間は続くかもしれない)を、肉体に対する「脱水クリスタル」技術の応用による全ての演者の死で終わらせながら、スロードの神話的英雄と悪役の行いの再現に参加させる固体の仕立てに、何年も費やしていた可能性がある。
さらに興味深いのは激しく損傷している部分の記述で、それは「膨張せし長老」の水中の塔での謁見について論じている。少しだけこの2人の間の議論を判読することができる。だが、「素晴らしく肥満した身体と奇妙に脈動する頭」、そして、腹に浮かび上がる3つの目がそれぞれ「歯のない口として再び開き、(判読不能)を噴き出すと、従者たちが先を争って吸収した」という内容の記載があるが、これは私が初めて遭遇した、スロードの間に文化的指導者がいる可能性につながる見識だ。
「多種多様な荘厳なる影響」への訪問を記録したこの部分の日記はほぼ判読不能だったため、私は限りなく落胆した。名前はさておき、この部分のほとんどは、「化膿の噴出」「血液の腐敗」から、「悪化するハエウジ症」といったものまで、あらゆる種類の苦痛を暗に示す狼狽させるような言葉を除いて、解読できないものだった。スラシアの疫病についての多くは未だ謎のままだ、そしておそらく、埋もれたままにしておくのが最善なのだろう。しかし、ここで示されている病気に対するグロテスクな関心の理由と意図について、興味を引かれることは否定できない。
この文書に対する第一感を記録した、アリノールにいる仕事仲間に、真偽の検証を期待してこれを送らねばなるまい。これから何か役立つものが得られるかどうかに関わらず、万が一このような脅威が再び浮上した場合に、タムリエルの全種族にとっての恐ろしい敵に対し、少なくとも我々の理解を進められるかもしれない。この文書の内容に真実が含まれるとしたら、決して起きないようアーリエルに祈ろう。



TELENGER THE ARTIFICER ANSWERS YOUR QUESTIONS:
発明家のテレンジャーがあなたの質問に答えます:

(※このコーナーの内容は、ESOサマーセットにて『スロードに関するさらなるメモ』
"Further Notes on the Sload"としても一部実装されています)


「質問が2つある。まず1つ目に、スロードとマオマーとの関係はどういうものなのか? スロードとマオマーにとって互いは、頻繁に関わりをもつ唯一の種族のようだ。2つ目に、彼らは本土での虫の教団の台頭と何らかの関係があるのだろうか? 貴方の知恵に感謝する。モーロッチがその杖を導き、道を照らさんことを」── Urgazul gro-Brashnuk, Orsinium Historian and Keeper of the Forge-Secrets より

発明家のテレンジャーの回答
「歓迎するぞ、学者の同士よ! サマーセットに住む我々が知る限り──つまりは他のどの種族よりもスロードに関して多くの経験を持っているわけだが──スロードは、他のあわゆる定命の種族に対して敵対的だ。スロードとマオマーとの間に外交的な往来があったという証拠もある一方で(『忌まわしき文明』を参照されたし)、このナメクジの種族とシーエルフとの間に衝突があったという記録も多く存在する。これは驚くべくもない。シーエルフもスロードも他のすべての種族と戦争状態にあるのだからな。マオマーの不満の種は、あの悪臭を放つ沼のような群島にあるピャンドニアの小島から抜け出せないことにあるようだが、スロードが他のすべての種族に対してなぜこれほど敵対的なのかは不明だ」
「2つ目の質問についてだが。スロードと自称 "虫の王 "とが同盟を結んでいるという憶測はたしかに耳にしたことがある。だがそれが事実かどうか? シロディールにいる誰かならばともかく、私には知りようがない。女王の瞳ならば何かを掴んでいるかもしれないが、そうだとして、私に語ってくれるはずもない。そうだろう?」

「いと類い稀なる発明家様。最近、ベンドゥ・オロの失われた探検隊がたどった過酷な運命が、コールドハーバーの深海で明らかになりました。全旗艦隊が遭遇したあのコーラル・タワーというものは、ニルンの他の〈塔〉と似た性質を持つものなのでしょうか。それとも単なるデイドラによる模倣ですか?」── Legoless, Doyen of the United Explorers of Scholarly Pursuitsより

発明家のテレンジャーの回答
「コーラル・タワーが崩壊した今、私たちにできるのは推測することだけだ。彼らなりの倒錯したやり方ではあるが、スロードは非常に有能な魔術師だ。あわゆる記録が、コーラル・タワーが神秘的な力の焦点であり、投影器の役割を果たしていたことを示している。私は〈塔〉の伝承の研究者ではない──私の興味はより実用的な方に向いている──が、これは、いわゆるニルンの〈塔〉の目的と機能であると神話史家たちが主張している事と(やや)一致する。コーラル・タワーがこのアリノールにある、法の水晶(※水晶のような法、Lawful Crystal、Crystal-Like-Law)のような "本物の "〈塔〉だったのか、それともドゥームスパイアのような不完全な模造品だったのか? 我々が持ちうるわずかな情報では答えを知る術はない」


「旅の途中、スラスの柱というものについて耳にしました。スロードがそこで生贄を捧げるというのは本当ですか? もしそうなら、何故そんなことをするんです? あと、その犠牲者の何人かは地面に触れる前に消えてしまうというのは本当ですか? 彼らに何が起こるんですか? それともうひとつ、スロード石鹸はどうやって作られるんですか? ハイロックにスロードの幼虫を粉砕して製造する専用の工場があるという噂を聞いたことがあります!」── Bertille Montrose, Breton bookseller and amateur scholar より

発明家のテレンジャーの回答
「なんとも質問が多い! 君たちブレトンは、短い人生の中に多くの活動を詰め込もうとして、いつも必死に見えるな。それは理解できることではあるがね」
「ともあれ、あなたの質問に答えよう。スラスの柱? 全旗艦隊の時代に沈んだコーラル・タワーのことか、あるいは何か新しい建造物のことか? もし新しい建造物の話であれば、その"柱"は、スロードが塔の再建を目論んでおり、既に取りかかっているという、私が耳にした噂と一致するかもしれない。無論、サラシアン(Thrassians、スラス人)は強力な魔法を操る。死霊術やポータル呪文だけでなく、ウッドエルフがヴァレンウッドの植物と交信するような方法で、彼らが住むサンゴに命令する能力もある。真珠の海から空に向かって螺旋状に成長させ、自分たちの塔を新たに作るということもありえるか? さらなる調査が必要だな。恐らく、"占術"のサピアルチあたりならば......」
「推測はこのくらいにして、今度は、確信の持てる話題に移ろう。スロード石鹸だ! スロード石鹸の起源については多くの誤解がある。これについてはっきりさせる機会があることを嬉しく思うぞ。まず、スロードの生物学的な変態について考えてみよう。スロードは、ベンドゥ・オロ提督の言葉を借りれば、”小さく不快な不定形のうじ虫(※)”としてサラシア環礁での生活を始める。垂れ下がった親から無視され、どうにか海へもがいて行ったその幼虫たちは、そこで"ポルウィグル"と呼ばれる水棲の疑似頭足類に変態する。成体のスロードはその肥満のため、環礁の浅瀬のラグーンでほとんどの時間を過ごし、ポルウィグルたちの間をのた打ち回る。そこで親の仮足を避けるのが遅すぎる幼生は捕まり、収穫されて、弱者として間引かれスロード石鹸の原料となる」
「捕獲されたポルウィグルは、絶えず泡立つ大釜に放り込まれ、徐々に溶けてドロドロの煮汁になる。この煮汁はスロードだけが知る材料と錬金術的に混ぜ合わされた後、型に流し込まれ、冷やされる。固まった棒はすくい取られ、保存のためヌタウナギ(hagfish)の内臓で包まれる」
「この石鹸を、スロードは死霊術の儀式の主成分として使うと信じられている。私は死霊術の専門家ではないが、どうやら自分の子孫から調合した乳化試薬を使うことで、不死の魔術をより強力にする作用があるようだ。スロード石鹸はスラスから離れた場所ではめったにお目にかかれないが、俊敏性と、特に珍しい魅力(personality)に影響を及ぼすポーションの作成に用いられるその独特の性質により、錬金術師の間では高値で取引される。我らが錬金術のサピアルチである "赤のアリアノーラ "によれば、スロード石鹸はスラス以外では徹底的な分析が行われたことがなく、さらに多くの未発見の錬金術的特性が含まれている可能性があるという。加えて、ディープクレンジングでありながらマイルドで肌を若々しくリフレッシュさせてくれる類稀なる洗剤、だそうだ」
(※Pocket Guide to the Empire, 1st Edition/The Wild Regionより)


「まず何よりも第一に、私の"Whet Fang"(※)に関する書物を返してくれテレンジャー。それから第二に、サラシアの疫病は超自然的なものであり、腐敗の君主ナミラや疫病の君主ペライトのようなデイドラの太公との契約の結果であったと示唆する学者もいる。君は個人的に、これらの主張には信憑性があると思うかね、旧友よ?」 ── Eis Vuur Warden, Wayward and Contract Scholar より
(※ブラックマーシュの吸血鬼クランのひとつ)

発明家のテレンジャーの回答
「Eis Vuurか! もちろんだ。研究室に戻り次第その本を見つけて、黒馬配達人に届けさせるとしよう。ただそうなると、私のリランドリリック・カルシネーター(lillandrilic calcinator)を支えるのにちょうどいい大きさの別の物を探さないとならないな(ゴホン)」
「第一紀の災厄であるサラシアの疫病は、庶民には“ナメクジ飢饉”として知られていた。這い回るナメクジを媒介として、肉食の病が人間のみならざ家畜や野生動物にも感染したからだ。疫病がナミラやペライトと結びつけられる理由は簡単に理解できる。霊魂のデイドラの領域にはスライムやナメクジが属し、親方の領域には病気や汚染が属するからだ。スロードが君主たちと取引していることはよく知られているため、ナミラやペライトの関与というのは有力な説と言える。しかしながら、タムリエルを侵略した伝染性のナメクジは、スロード自身の幼虫が変異したものだとする、あの如何わしいディヴァイス・ファーの『疫病子孫論』もある。ペストはシラベインによって一掃されたため、現存するサンプルはなく、どちらの仮説が正しいかを確かめることはできない。実際のところ、これらの説は決して互いに排他的なものではなく、真実はその中間にあるのかもしれない。確かなことはスロードのみぞ知る、だ。ひょっとしたら、Eis Vuur、君の放浪の旅の途中で、スラスに立ち寄って彼らに尋ねられるかもしれないな!」


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Elder Scrolls Online公式サイトにて掲載されたLoremaster’s Archiveの記事を日本語訳したものです。検索の利便性のため過去作に登場している固有名詞などは可能な限り公式訳を採用しています。ESOゲーム内書籍として実装されていない本は英語の題名と著者名を併記してあります。ゲーム内書籍として実装されている本の訳はESO日本語版同書籍のものです。

原文:Loremaster’s Archive: A Loathsome Civilization
2024年5月 訳



おまけ:関連書籍

Pocket Guide to the Empire, 1st Editionより、ベンドゥ・オロによるスロードに関する記録

「アンヴィルの西の王にして全旗艦隊大将、スラスの淀み溜まりへの迅速な正義の執行者であるベンドゥ・オロ提督の手記より収集されたもの

ライフサイクル
幼体:小さく不快な不定形のうじ虫
青年期:柔らかく、ぐにゃぐにゃとしたタコに似た姿。陸には上がれない
成体:寿命や大きさに上限はない。タムリエルの陸上で見られる個体は、成熟した肥満体が多い。これらの個体には貪欲という特徴があり、商人や密輸業者として優れる。若い成体は地上での生存に不可欠なスキルを持ち合わせておらず、陸で見かけることは稀。年老いた成体は水に浮かばない限り自重で潰れる

能力
完璧な記憶力:読み書きはできないが、見聞きしたものを全て記憶している
魔法への適正:陸上を旅する全てのスロードはリコールの呪文を高いレベルで習得しており、基本的な移動手段として頻繁に用いる。これは最高の防御手段としても働き、困難な状況では本能的にテレポートする。我々は自らの足を使わねばならないというのに!

弱点
物を掴む力が弱く、道具を使うのが苦手: "スロードは外皮をゆっくりと表面や物体に適合させ、不快なナメクジのように物を拾ったり登ったりできる" というが、遅い! 彼らは非常に頭の回転が速いが、彼らの注意深く慎重な性格に見合うほどではない。彼らはゆっくりと動き、行動もゆっくりだ。そのため決断を下すのに時間がかかる。その気になれば、質問にすぐに答えることもできるが……彼らがそうすることはめったにない。
警戒心;彼らの言語には冒険を意味する言葉がない。最も近い言葉は「悲劇的な災難」を意味するものだ。彼らの英雄的神話はすべて、何年ものあいだ座り込んで思案に耽り、賢明なスロードから慎重な助言を受け、それからようやく行動するといった話であり、常に計画的であれば、常に成功するという類いのものだ。彼らの神話の悪役はみな、軽率に行動するせいで失敗する
不道徳: 遭遇したすべてのスロードは皆、貪欲かつ、冷酷、不信神な、自己愛に満ちた策略家であった。彼らは熟練した外交官かつ役者であり、人間の行動を著しく誇張したパロディ(下世話な冗談に笑い、見せかけの不幸に嘆き、愚行や無能を叱責する)を作り出すにも関わらず、実際には人間的な感情を経験したり示したりすることはないようだ。彼らは冒涜、窃盗、拷問、誘拐、殺人、虐殺に何の躊躇も持ち合わせていない。自分たちの利益になると判断すれば、いつでも法を破る。また、友情や忠誠心といった人間にとってなじみのある概念を、理解せず、尊重もしない。成体が生殖を行う様子はなく、子孫の運命にも関心を示すことはない」



『スロードに関するさらなるメモ』
発明家テレンジャー 著

スロードとマオマー:スロードは他の定命の種を敵と認識しているが、スロードとマオマーの間に外交的な繋がりがあることが確認されている。ナメクジとシーエルフが衝突を起こすのは日常茶飯事である。驚きはない。そもそもシーエルフとスロードは現在、他の種族全てと戦争状態にあるのだ。マオマーの不満の原因は、沼地に覆われた薄暗い群島ピャンドニアだと思われる。酷い悪臭がするあの島で、彼らは身動きが取れなくなっている。スロードが他の種族を敵視している理由については、明らかになっていない。

珊瑚の塔:珊瑚の塔は全旗海軍のスラス侵攻により崩落してしまったため、この塔については今ある知識に基づいて推測するしかない。我々にしてみれば正道とは言いがたいがが、スロードは非常に有能な魔術師の集団であり、珊瑚の塔には神秘の力を集めて投射する力があったとされている。私は塔の伝説の専門家ではない。興味があるのはもっと現実的なものだが、神話歴史学者たちによるこの主張は、いわゆるニルンの塔の目的と実践に(ほとんど)一致するものである。珊瑚の塔はサマーセットにある法の水晶のような「本物」の塔だったのだろうか?それともドゥームスパーアーのような、不完全な模造品だったのだろうか?我々の知識で、その答えは見つけられないだろう。

スロード石鹸:とにかく推測はもうたくさんだ。たまには、自信を持って説明できるものも取り上げてみよう。今回はスロード石鹸だ!スロード石鹸の起源についは多くの誤解があり、それを洗い流す機会を与えてくれたことを嬉しく思う。まず、スロードの生物学的変質について考えてみよう。彼らはスラシアの珊瑚島で生まれる。ベンドゥ・オロ提督は彼らについて「不快で形を持たない小さな幼虫」と説明している。優柔不断な親に見捨てられた幼虫は海までなんとかして這っていき、「ポリウィグル」と呼ばれる水生の疑似頭足類に変態する。成体のスロードは肥満体であるため、珊瑚島の浅瀬から動くことはほとんどなく、そこでポリウィグルと一緒にゴロゴロしている。鈍すぎて親たちの偽足を避けられなかったポリウィグルは、そこで捕らえられて収穫される。これにより弱者は排除され、スロード石鹸の原料となる。

捕まったポリウィグルは常時沸騰している大釜に入れられ、徐々に溶解していき粘液性のスープとなる。このスープにスロード秘伝の物質を加えて錬金的な混合物を精製したら、金型に流し込んで冷えるまで待つ。固まったらこの塊を取り出して、ハグフィッシュの内臓で包み込んで保管する。

この石鹸はスロードの黒魔術的儀式になくてはならないものだと考えられている。黒魔術に詳しいわけではないが、自らの子孫を原料とする乳化試薬に不死者の魔力を増強する力があってもおかしくはない。スロード石鹸はスラス以外で滅多にお目にかかれないが、あったとしても法外な価格で売られている。錬金術師たちはそれが持つ特殊な能力を活用して、敏捷の薬や最も貴重な人格変異の薬を作り出す。錬金術サピアルチの赤きアリアノラによれば、スロード石鹸はスラス以外の土地でまだしっかりと分析されたことがないらしい、つまり未知の錬金術的性質がまだたくさん含まれている可能性もあるということだ。また、この石鹸は非常に優秀な洗浄能力を持っており、奥深くまで優しく浄化してくれるため、これを使うと肌が若返って生まれ変わったような気分になれる。

ロアマスターズアーカイブ:グアルのすべて

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