LOREMASTER’S ARCHIVE: A LOATHSOME CIVILIZATION
03/06/2015
発明家のテレンジャー氏が、スラスの忌まわしいスロードに関する新たな洞察を携えて戻ってきます。
今回追加される最新のアーカイブは、この広間を何度も歩いてきた我らが尊敬する後援者、発明家のテレンジャーから届いたものです。この研究が真実であれば、スラスの謎めいたナメクジの民であるスロードについての新たな洞察が得られるでしょう。ぜひお楽しみください!
次回は、星読みの高等占星術師、カッシリウス・ブルジオ氏 による守護星座にまつわる新しい本を紹介します。星、その性質、そして星座の持つ力についての質問をぜひお送りください。
『忌まわしき文明』
発明家テレンジャー 著
敗北したマオマーの艦隊が占有していた、思いも寄らぬ希少な品を収集品に加えられた。この文書が船団に持ち込まれた理由は知る由もないが、どうやらこれは第一紀2260年よりも前に書かれた、スラスに赴任した外交官の日誌のようだ。損傷はしているが、判読可能な状態を保っている。スロードに関する記述は魅惑的なものだ。推測するに、これは虚構やねつ造された奇妙な作品ではない。これが正当なものなら、実に目覚ましい発見だ。何故ならスロードは、常に全タムリエルの種族と交渉を嫌ってきたからだ。
スラスのナメクジたちが悪しき死霊術を行ったことを我々は知っているが、これが本物の文書だったとしたら、彼らと恐怖の技法との関わりは、今まで考えられていたより優れたものだったかもしれない。著者は生き返った奴隷との交流に対し、頻繁に嫌悪感を表している。スロードもまた様々な海洋生物を殺戮し、再生させていたようだ。亀、蟹などをペットとして手元に置くために。だが、彼の嫌悪感はそこでは終わらなかった。彼はスロードの不快な臭い、あらゆる地上の建物の床の上にある粘液で覆われた水、食料として供される様々なカビ、菌類に対して不満を述べていた。
複雑な生贄の儀式に関する言及があるが、これは彼らが通常、崇拝を拒絶していることを考えると極めて稀なものだ。スロードは間違いなく、適切だと思われる場合にはデイドラとの契約を結んでいた。だがここに記されている祭式は、典型的なデイドラへの生贄を示すものではない。彼らは最終的な作業(数週間は続くかもしれない)を、肉体に対する「脱水クリスタル」技術の応用による全ての演者の死で終わらせながら、スロードの神話的英雄と悪役の行いの再現に参加させる固体の仕立てに、何年も費やしていた可能性がある。
さらに興味深いのは激しく損傷している部分の記述で、それは「膨張せし長老」の水中の塔での謁見について論じている。少しだけこの2人の間の議論を判読することができる。だが、「素晴らしく肥満した身体と奇妙に脈動する頭」、そして、腹に浮かび上がる3つの目がそれぞれ「歯のない口として再び開き、(判読不能)を噴き出すと、従者たちが先を争って吸収した」という内容の記載があるが、これは私が初めて遭遇した、スロードの間に文化的指導者がいる可能性につながる見識だ。
「多種多様な荘厳なる影響」への訪問を記録したこの部分の日記はほぼ判読不能だったため、私は限りなく落胆した。名前はさておき、この部分のほとんどは、「化膿の噴出」「血液の腐敗」から、「悪化するハエウジ症」といったものまで、あらゆる種類の苦痛を暗に示す狼狽させるような言葉を除いて、解読できないものだった。スラシアの疫病についての多くは未だ謎のままだ、そしておそらく、埋もれたままにしておくのが最善なのだろう。しかし、ここで示されている病気に対するグロテスクな関心の理由と意図について、興味を引かれることは否定できない。
この文書に対する第一感を記録した、アリノールにいる仕事仲間に、真偽の検証を期待してこれを送らねばなるまい。これから何か役立つものが得られるかどうかに関わらず、万が一このような脅威が再び浮上した場合に、タムリエルの全種族にとっての恐ろしい敵に対し、少なくとも我々の理解を進められるかもしれない。この文書の内容に真実が含まれるとしたら、決して起きないようアーリエルに祈ろう。
TELENGER THE ARTIFICER ANSWERS YOUR QUESTIONS:
発明家のテレンジャーがあなたの質問に答えます:
(※このコーナーの内容は、ESOサマーセットにて『スロードに関するさらなるメモ』
"Further Notes on the Sload"としても一部実装されています)
「質問が2つある。まず1つ目に、スロードとマオマーとの関係はどういうものなのか? スロードとマオマーにとって互いは、頻繁に関わりをもつ唯一の種族のようだ。2つ目に、彼らは本土での虫の教団の台頭と何らかの関係があるのだろうか? 貴方の知恵に感謝する。モーロッチがその杖を導き、道を照らさんことを」── Urgazul gro-Brashnuk, Orsinium Historian and Keeper of the Forge-Secrets より
発明家のテレンジャーの回答
「歓迎するぞ、学者の同士よ! サマーセットに住む我々が知る限り──つまりは他のどの種族よりもスロードに関して多くの経験を持っているわけだが──スロードは、他のあわゆる定命の種族に対して敵対的だ。スロードとマオマーとの間に外交的な往来があったという証拠もある一方で(『忌まわしき文明』を参照されたし)、このナメクジの種族とシーエルフとの間に衝突があったという記録も多く存在する。これは驚くべくもない。シーエルフもスロードも他のすべての種族と戦争状態にあるのだからな。マオマーの不満の種は、あの悪臭を放つ沼のような群島にあるピャンドニアの小島から抜け出せないことにあるようだが、スロードが他のすべての種族に対してなぜこれほど敵対的なのかは不明だ」
「2つ目の質問についてだが。スロードと自称 "虫の王 "とが同盟を結んでいるという憶測はたしかに耳にしたことがある。だがそれが事実かどうか? シロディールにいる誰かならばともかく、私には知りようがない。女王の瞳ならば何かを掴んでいるかもしれないが、そうだとして、私に語ってくれるはずもない。そうだろう?」
「いと類い稀なる発明家様。最近、ベンドゥ・オロの失われた探検隊がたどった過酷な運命が、コールドハーバーの深海で明らかになりました。全旗艦隊が遭遇したあのコーラル・タワーというものは、ニルンの他の〈塔〉と似た性質を持つものなのでしょうか。それとも単なるデイドラによる模倣ですか?」── Legoless, Doyen of the United Explorers of Scholarly Pursuitsより
発明家のテレンジャーの回答
「コーラル・タワーが崩壊した今、私たちにできるのは推測することだけだ。彼らなりの倒錯したやり方ではあるが、スロードは非常に有能な魔術師だ。あわゆる記録が、コーラル・タワーが神秘的な力の焦点であり、投影器の役割を果たしていたことを示している。私は〈塔〉の伝承の研究者ではない──私の興味はより実用的な方に向いている──が、これは、いわゆるニルンの〈塔〉の目的と機能であると神話史家たちが主張している事と(やや)一致する。コーラル・タワーがこのアリノールにある、法の水晶(※水晶のような法、Lawful Crystal、Crystal-Like-Law)のような "本物の "〈塔〉だったのか、それともドゥームスパイアのような不完全な模造品だったのか? 我々が持ちうるわずかな情報では答えを知る術はない」
「旅の途中、スラスの柱というものについて耳にしました。スロードがそこで生贄を捧げるというのは本当ですか? もしそうなら、何故そんなことをするんです? あと、その犠牲者の何人かは地面に触れる前に消えてしまうというのは本当ですか? 彼らに何が起こるんですか? それともうひとつ、スロード石鹸はどうやって作られるんですか? ハイロックにスロードの幼虫を粉砕して製造する専用の工場があるという噂を聞いたことがあります!」── Bertille Montrose, Breton bookseller and amateur scholar より
発明家のテレンジャーの回答
「なんとも質問が多い! 君たちブレトンは、短い人生の中に多くの活動を詰め込もうとして、いつも必死に見えるな。それは理解できることではあるがね」
「ともあれ、あなたの質問に答えよう。スラスの柱? 全旗艦隊の時代に沈んだコーラル・タワーのことか、あるいは何か新しい建造物のことか? もし新しい建造物の話であれば、その"柱"は、スロードが塔の再建を目論んでおり、既に取りかかっているという、私が耳にした噂と一致するかもしれない。無論、サラシアン(Thrassians、スラス人)は強力な魔法を操る。死霊術やポータル呪文だけでなく、ウッドエルフがヴァレンウッドの植物と交信するような方法で、彼らが住むサンゴに命令する能力もある。真珠の海から空に向かって螺旋状に成長させ、自分たちの塔を新たに作るということもありえるか? さらなる調査が必要だな。恐らく、"占術"のサピアルチあたりならば......」
「推測はこのくらいにして、今度は、確信の持てる話題に移ろう。スロード石鹸だ! スロード石鹸の起源については多くの誤解がある。これについてはっきりさせる機会があることを嬉しく思うぞ。まず、スロードの生物学的な変態について考えてみよう。スロードは、ベンドゥ・オロ提督の言葉を借りれば、”小さく不快な不定形のうじ虫(※)”としてサラシア環礁での生活を始める。垂れ下がった親から無視され、どうにか海へもがいて行ったその幼虫たちは、そこで"ポルウィグル"と呼ばれる水棲の疑似頭足類に変態する。成体のスロードはその肥満のため、環礁の浅瀬のラグーンでほとんどの時間を過ごし、ポルウィグルたちの間をのた打ち回る。そこで親の仮足を避けるのが遅すぎる幼生は捕まり、収穫されて、弱者として間引かれスロード石鹸の原料となる」
「捕獲されたポルウィグルは、絶えず泡立つ大釜に放り込まれ、徐々に溶けてドロドロの煮汁になる。この煮汁はスロードだけが知る材料と錬金術的に混ぜ合わされた後、型に流し込まれ、冷やされる。固まった棒はすくい取られ、保存のためヌタウナギ(hagfish)の内臓で包まれる」
「この石鹸を、スロードは死霊術の儀式の主成分として使うと信じられている。私は死霊術の専門家ではないが、どうやら自分の子孫から調合した乳化試薬を使うことで、不死の魔術をより強力にする作用があるようだ。スロード石鹸はスラスから離れた場所ではめったにお目にかかれないが、俊敏性と、特に珍しい魅力(personality)に影響を及ぼすポーションの作成に用いられるその独特の性質により、錬金術師の間では高値で取引される。我らが錬金術のサピアルチである "赤のアリアノーラ "によれば、スロード石鹸はスラス以外では徹底的な分析が行われたことがなく、さらに多くの未発見の錬金術的特性が含まれている可能性があるという。加えて、ディープクレンジングでありながらマイルドで肌を若々しくリフレッシュさせてくれる類稀なる洗剤、だそうだ」
(※Pocket Guide to the Empire, 1st Edition/The Wild Regionより)
「まず何よりも第一に、私の"Whet Fang"(※)に関する書物を返してくれテレンジャー。それから第二に、サラシアの疫病は超自然的なものであり、腐敗の君主ナミラや疫病の君主ペライトのようなデイドラの太公との契約の結果であったと示唆する学者もいる。君は個人的に、これらの主張には信憑性があると思うかね、旧友よ?」 ── Eis Vuur Warden, Wayward and Contract Scholar より
(※ブラックマーシュの吸血鬼クランのひとつ)
発明家のテレンジャーの回答
「Eis Vuurか! もちろんだ。研究室に戻り次第その本を見つけて、黒馬配達人に届けさせるとしよう。ただそうなると、私のリランドリリック・カルシネーター(lillandrilic calcinator)を支えるのにちょうどいい大きさの別の物を探さないとならないな(ゴホン)」
「第一紀の災厄であるサラシアの疫病は、庶民には“ナメクジ飢饉”として知られていた。這い回るナメクジを媒介として、肉食の病が人間のみならざ家畜や野生動物にも感染したからだ。疫病がナミラやペライトと結びつけられる理由は簡単に理解できる。霊魂のデイドラの領域にはスライムやナメクジが属し、親方の領域には病気や汚染が属するからだ。スロードが君主たちと取引していることはよく知られているため、ナミラやペライトの関与というのは有力な説と言える。しかしながら、タムリエルを侵略した伝染性のナメクジは、スロード自身の幼虫が変異したものだとする、あの如何わしいディヴァイス・ファーの『疫病子孫論』もある。ペストはシラベインによって一掃されたため、現存するサンプルはなく、どちらの仮説が正しいかを確かめることはできない。実際のところ、これらの説は決して互いに排他的なものではなく、真実はその中間にあるのかもしれない。確かなことはスロードのみぞ知る、だ。ひょっとしたら、Eis Vuur、君の放浪の旅の途中で、スラスに立ち寄って彼らに尋ねられるかもしれないな!」
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Elder Scrolls Online公式サイトにて掲載されたLoremaster’s Archiveの記事を日本語訳したものです。検索の利便性のため過去作に登場している固有名詞などは可能な限り公式訳を採用しています。ESOゲーム内書籍として実装されていない本は英語の題名と著者名を併記してあります。ゲーム内書籍として実装されている本の訳はESO日本語版同書籍のものです。
原文:Loremaster’s Archive: A Loathsome Civilization
2024年5月 訳
おまけ:関連書籍
Pocket Guide to the Empire, 1st Editionより、ベンドゥ・オロによるスロードに関する記録
「アンヴィルの西の王にして全旗艦隊大将、スラスの淀み溜まりへの迅速な正義の執行者であるベンドゥ・オロ提督の手記より収集されたもの
ライフサイクル
幼体:小さく不快な不定形のうじ虫
青年期:柔らかく、ぐにゃぐにゃとしたタコに似た姿。陸には上がれない
成体:寿命や大きさに上限はない。タムリエルの陸上で見られる個体は、成熟した肥満体が多い。これらの個体には貪欲という特徴があり、商人や密輸業者として優れる。若い成体は地上での生存に不可欠なスキルを持ち合わせておらず、陸で見かけることは稀。年老いた成体は水に浮かばない限り自重で潰れる
能力
完璧な記憶力:読み書きはできないが、見聞きしたものを全て記憶している
魔法への適正:陸上を旅する全てのスロードはリコールの呪文を高いレベルで習得しており、基本的な移動手段として頻繁に用いる。これは最高の防御手段としても働き、困難な状況では本能的にテレポートする。我々は自らの足を使わねばならないというのに!
弱点
物を掴む力が弱く、道具を使うのが苦手: "スロードは外皮をゆっくりと表面や物体に適合させ、不快なナメクジのように物を拾ったり登ったりできる" というが、遅い! 彼らは非常に頭の回転が速いが、彼らの注意深く慎重な性格に見合うほどではない。彼らはゆっくりと動き、行動もゆっくりだ。そのため決断を下すのに時間がかかる。その気になれば、質問にすぐに答えることもできるが……彼らがそうすることはめったにない。
警戒心;彼らの言語には冒険を意味する言葉がない。最も近い言葉は「悲劇的な災難」を意味するものだ。彼らの英雄的神話はすべて、何年ものあいだ座り込んで思案に耽り、賢明なスロードから慎重な助言を受け、それからようやく行動するといった話であり、常に計画的であれば、常に成功するという類いのものだ。彼らの神話の悪役はみな、軽率に行動するせいで失敗する
不道徳: 遭遇したすべてのスロードは皆、貪欲かつ、冷酷、不信神な、自己愛に満ちた策略家であった。彼らは熟練した外交官かつ役者であり、人間の行動を著しく誇張したパロディ(下世話な冗談に笑い、見せかけの不幸に嘆き、愚行や無能を叱責する)を作り出すにも関わらず、実際には人間的な感情を経験したり示したりすることはないようだ。彼らは冒涜、窃盗、拷問、誘拐、殺人、虐殺に何の躊躇も持ち合わせていない。自分たちの利益になると判断すれば、いつでも法を破る。また、友情や忠誠心といった人間にとってなじみのある概念を、理解せず、尊重もしない。成体が生殖を行う様子はなく、子孫の運命にも関心を示すことはない」
『スロードに関するさらなるメモ』
発明家テレンジャー 著
スロードとマオマー:スロードは他の定命の種を敵と認識しているが、スロードとマオマーの間に外交的な繋がりがあることが確認されている。ナメクジとシーエルフが衝突を起こすのは日常茶飯事である。驚きはない。そもそもシーエルフとスロードは現在、他の種族全てと戦争状態にあるのだ。マオマーの不満の原因は、沼地に覆われた薄暗い群島ピャンドニアだと思われる。酷い悪臭がするあの島で、彼らは身動きが取れなくなっている。スロードが他の種族を敵視している理由については、明らかになっていない。
珊瑚の塔:珊瑚の塔は全旗海軍のスラス侵攻により崩落してしまったため、この塔については今ある知識に基づいて推測するしかない。我々にしてみれば正道とは言いがたいがが、スロードは非常に有能な魔術師の集団であり、珊瑚の塔には神秘の力を集めて投射する力があったとされている。私は塔の伝説の専門家ではない。興味があるのはもっと現実的なものだが、神話歴史学者たちによるこの主張は、いわゆるニルンの塔の目的と実践に(ほとんど)一致するものである。珊瑚の塔はサマーセットにある法の水晶のような「本物」の塔だったのだろうか?それともドゥームスパーアーのような、不完全な模造品だったのだろうか?我々の知識で、その答えは見つけられないだろう。
スロード石鹸:とにかく推測はもうたくさんだ。たまには、自信を持って説明できるものも取り上げてみよう。今回はスロード石鹸だ!スロード石鹸の起源についは多くの誤解があり、それを洗い流す機会を与えてくれたことを嬉しく思う。まず、スロードの生物学的変質について考えてみよう。彼らはスラシアの珊瑚島で生まれる。ベンドゥ・オロ提督は彼らについて「不快で形を持たない小さな幼虫」と説明している。優柔不断な親に見捨てられた幼虫は海までなんとかして這っていき、「ポリウィグル」と呼ばれる水生の疑似頭足類に変態する。成体のスロードは肥満体であるため、珊瑚島の浅瀬から動くことはほとんどなく、そこでポリウィグルと一緒にゴロゴロしている。鈍すぎて親たちの偽足を避けられなかったポリウィグルは、そこで捕らえられて収穫される。これにより弱者は排除され、スロード石鹸の原料となる。
捕まったポリウィグルは常時沸騰している大釜に入れられ、徐々に溶解していき粘液性のスープとなる。このスープにスロード秘伝の物質を加えて錬金的な混合物を精製したら、金型に流し込んで冷えるまで待つ。固まったらこの塊を取り出して、ハグフィッシュの内臓で包み込んで保管する。
この石鹸はスロードの黒魔術的儀式になくてはならないものだと考えられている。黒魔術に詳しいわけではないが、自らの子孫を原料とする乳化試薬に不死者の魔力を増強する力があってもおかしくはない。スロード石鹸はスラス以外で滅多にお目にかかれないが、あったとしても法外な価格で売られている。錬金術師たちはそれが持つ特殊な能力を活用して、敏捷の薬や最も貴重な人格変異の薬を作り出す。錬金術サピアルチの赤きアリアノラによれば、スロード石鹸はスラス以外の土地でまだしっかりと分析されたことがないらしい、つまり未知の錬金術的性質がまだたくさん含まれている可能性もあるということだ。また、この石鹸は非常に優秀な洗浄能力を持っており、奥深くまで優しく浄化してくれるため、これを使うと肌が若返って生まれ変わったような気分になれる。
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