LOREMASTER’S ARCHIVE: AN ACCOUNTING OF WEREWOLVES
06/06/2014
ファロウストーンの間の賢者スヴァリが同胞団の心得を授けます。
ロアマスターズ・アーカイブにお帰りなさい。今回は賢者スヴァリの助けを借りて、ウェアウルフについて探求します。彼女はこの怪物について新しい伝承の本を紹介し、皆さんの質問に答えるために時間を割いてくれました。
次回は、テルヴァンニの魔術師、ディヴァイス・ファーが、いわゆる 「善なるデイドラ 」の中でも最も知られていないメファーラを取り上げます。デイドラの君主に関する質問や、その他の伝承に関するお問い合わせは、……までお願いします。
『ウェアウルフの記録』
ファロウストーンの間の賢者スヴァリ著AN ACCOUNTING OF WEREWOLVES
By Sage Svari of Fallowstone Hall
同胞団のスカルドとして、私は『帰還の歌』の物語を学んできました。しかし今、フォロウストーンの間の賢者として、記憶する以上のことをしなければなりません。同胞団の功績と栄光を記録し、我々の名前を守り、イスグラモルの知恵を借りて新たに仲間に加わった者を導くのが私の役目です。
いくつかの分野における私たちの知識が欠けているか、またはすっかり古くなっているのには驚きました。私の名誉ある最初の仕事として、この空白を埋めるために最善を尽くすことにします。まず手始めに、私の前任者である賢者ティロラが編纂した、同胞団が直面する一般的な脅威についての書物である『敵の記録』に手を加えることから始めたいと思います。
最近、ウェアウルフに関する依頼が増えていますが、それらについて私たちが記録している知識はまばらです。ウィンドヘルムからイヴァルステッドまでのノルドに話を聞いたところ、ハーシーン(そしてその子供であるウェアウルフ)の教団がスカイリム中で増えていることに誰もが同意しています。ライカンスロープの呪いを積極的に求めている狂人がいるという報告さえ耳にしました!
デイドラの君主の邪悪さについては、誰にも、特にノルドにはあらためて思い出させる必要はないと思います。たとえ狩りの楽しみを自らの領分だと言い張る者であっても。ウェアウルフの野生の力には心惹かれる部分もあるかもしれませんが、ハーシーンに魂を奪われれば、ソヴンガルデの広間を見ることはできないということを覚えておいた方がいいでしょう。ライカンスロープたちはハーシーンのハンティング・グラウンドで永遠に、血への果てしない渇きと追跡の奴隷として過ごすことになります。伝説の英雄たちと酒を飲み交わしたり、喧嘩したりする代わりにね。
イズグラモルは我々に、手についた血で敵を知ることを教え、航跡に積まれた死体に征服のルーンを描くことを教えました。我々の戦士たちは数多くのウェアウルフと相対してきたのです。今はそれを実践するのに手頃な死体が手元にありませんが(何故ならそれが私たちの快適な図書館を汚してしまうので)、代わりに彼らについての知識をここに残しておきます。
Thonarcal Ice-Fistはその時の嫌悪感をこう語る。
「目の前で奴らの一人が変身するのを見て、血の気が引いた。そいつに飛びかかられて、俺はそのあまりにグロテスクな姿に唖然としちまったんだ。相手がまだ恐ろしい獣の姿になっていない時も注意しろよ」
Irmgarde the Bootbarrenは、その獣の秘密を知っている。
「彼らを狩るときには、常に毒を塗った刃や矢尻を用意しておくことだな。それほど強くない毒でも、あの怪物を破滅させられるらしい」
Hallveig God-Haterは、彼らの毛皮について物語を読んだ。
「俺には奴らの毛皮が、何かを表しているように思える。濃い色の毛皮を持つやつは、素早い一撃とぼろぼろの爪を使ってお前を引き裂こうとしてくる。たまに白いやつを見かけることもある。そいつは大抵群れを引き連れていて、遠吠えで奴らを戦いに駆り立てるんだ」
Agdis Bearbloodは神々に祈りを捧げる。
「奴らに噛まれたり、切り裂かれたりしないように。もし噛まれたり切られたりしたら、すぐに司祭のところへ行くべきだ。その病は治療できるが、血に入る危険は冒さない方がいい」
賢者スヴァリがあなたの質問に答えます:
SAGE SVARI ANSWERS YOUR QUESTIONS:
「ライカンスロピーと吸血症がどのように広まるかはよく知られています。特にモラグ・バルが最初の吸血鬼を作ったときの物語などは、策謀の神そのもののように、本当に陰惨でおぞましいものです。にも関わらず、ウェアウルフの誕生にまつわる伝説を見つけられないことに、私の鱗は乾いてしまっています。そこでお尋ねしますが、ハーシーンが最初のウェアウルフを創造したときの秘密に迫るような、神秘的な伝承や古代の伝説をご存知でしょうか?」── Rasheel of Moonmarch, scholar, explorer, adventurerより
スヴァリの回答
「私はこの問題の研究を続けていますが、今のところウェアウルフの起源についての決定的な記述は見つかっていません。とはいえ、ハーシーン公が関与していたことは間違いありません。タムリエルでは神話紀の初期からライカンスロピーの呪い(あるいはギフトと言う人もいます)が知られていたので、この空白はさほど驚くことではありません。イスグラモルが人間に文字をもたらす前の時期なので、その時代に書かれたものはありませんが、私は口伝の記録がいつか見つかることを期待しています」
「『ノキシフィリック・サングイボリア』には、「突飛な仮説のひとつによると、それはハーシーンとモラグ・バルの間でのデイドラの裏取引か何かの結果であり、それがノキシフィリック・サングイボリアの罹患者にウェアウルフのような月光を好む性質を与えたのである」 という記述があります。これは非常に興味深い。この説の由来を詳しく教えてくださいますか?」── Dylan Barnesより
スヴァリの回答
「問題の本の著者であるCinna Scholasticusは、彼のその名前にもかかわらず、ほとんどの真面目な学者から、自己顕示欲が強く物事を大袈裟に騒ぎがちな人物とみなされています。とはいえ、問題の作品のほとんどはZoorophim博士の『呪われた苦悩の総合索引』、特にその「伝染病」の章から引用されているものなので、その作品に見るべきところがまったくないというわけではありません。もっとも、ハーシーンとモラグ・バルとの間で交わされた地獄の取引というアイデアは、Porphyry Caryatidの悪名高い『セブンティーン・テイスツ・オブ・インファミ-』というフィクション作品で初めて登場したものですから、無責任な憶測と言わざるを得ませんね」
「セイニーズ・ルピナスとカニス・ヒステリアの違いは何ですか? カニス・ヒステリアは、ESOコレクターズエディションのエンペラーズ・ガイド(※the Emperor's Guide from the ESO Collector's Edition)に記述されています。「グレンモリルの魔女はポルフィリック・ヘモフィリアとカニス・ヒステリアの秘密をその嫉妬深い手で握っている」。 C. Hysteriaを一つの病名として参照しているのであれば、なぜそれを吸血鬼の病気と一緒に並べて語るのでしょうか? カニス・ヒステリアもまた病気ですよね?」── Kinetiksより
スヴァリの回答
「"セイニーズ・ルピナス "と "カニス・ヒステリア"という用語は同じ意味で使えますが、少なくともここスカイリムでは前者の呼び方のほうが一般的です」
参考文献:
FURTHER READING:
『フォールン・グロットの伝説』
遠い昔、7人の息子と7人の娘を持つ男がバンコライに住んでいた。家族の住まいは、森の外れにある、奥深くまで続く曲がりくねった洞窟の中にあった。
周囲を取り囲む森は、熊、狼、アナグマ、鹿など、ありとあらゆる種類の生物であふれていた。大家族ではあったが、獲物は豊富にいて狩りも楽だったため、空腹とは無縁だった。
「ハーシーンの祝福に感謝しなくては」と男は言った。
そして狩りの神を祭った祠を家の中に建て、ハーシーンに祈りを捧げることにした。洞窟の壁には動物の脂肪と土を混ぜたものを塗った。子供達が狩った鹿から枝角を取って祭壇を作り、妻は皮を編んで敷物を作り、土の地面を覆った。
祠が完成すると、男のその家族は獣脂のキャンドルを灯し、雄牛をあぶり焼きにし、祈りの言葉を唱えながら雄牛の血を祭壇に注いだ。
すると突然、笑い声が聞こえ、雄牛の死に際の鳴き声とその焼かれた肉の匂いに誘われたハーシーンが、彼らの目の前に現れたのだった。
「上出来だ!」とハーシーンは大股で歩み寄りながら大声を上げた。何重もの動物の革に身を包んでいたが、足元は裸足だった。
「私はあなたの忠実なるしもべです」と男は神の前にひれ伏しながら言った。
「信仰心の証明として」ハーシーンは言った。「7人の息子と7人の娘を送り出すがいい。夜明けから夕暮れ、そして夜明けまで、私が満足するまで狩りの獲物にしよう」
男は恐怖で後ずさりした。「そんなことできません!」男は言った。「他のものなら構いませんが、子供達だけはご勘弁を!」
ハーシーンは目をしかめ、洞窟の天井に向けて片手を上げた。そしてもう一方の手で地面を指した。ハーシーンが叫び声を上げると、壁が内側へ崩れ、祠と男の家は破壊された。
捧げ物から上がる煙のように塵が舞い上がり、がれきの中から16体の森のトロールがドシンドシンと頼りなさげに現れ、よろめきながら洞穴から森の中へと入っていった。
ハーシーンが冷たく言った。「獣にするにも値しなかったが、どうせだから狩りをするとしよう」
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Elder Scrolls Online公式サイトにて掲載されたLoremaster’s Archiveの記事を日本語訳したものです。検索の利便性のため、過去作に登場している固有名詞などは可能な限り公式訳を採用しています。ESOゲーム内書籍として実装されていない本は英語の題名と著者名を併記してあります。ゲーム内書籍として実装されている本の訳はESO日本語版同書籍のものです。
原文:Loremaster’s Archive: An Accounting of Werewolves - The Elder Scrolls Online(https://www.elderscrollsonline.com/en-us/news/post/1001)
2021年5月 訳