2023年4月26日水曜日

ロアマスターズ・アーカイブ:ファッションを見定める商人の目

LOREMASTER’S ARCHIVE: A TRADER’S EYE FOR FASHION

07/21/2014


フィリラニヤ夫人が、華麗な衣装の裏に隠された秘密と業界人ならではのヒントを教えます。

皆さんは彼女のことを旅慣れた仕立師のクラフト助手として知っているかもしれません。フィリラニヤ夫人はオーリドンからヴァーデンフェルまで、貿易の風に乗り高品質の素材と彼女の興味深い話を提供してくれます。今回の記事では、彼女の2つの作品──公的なものと私的なもの──を読んで、より多くのことを知ることができます。

次回のロアマスターズ・アーカイブでは、サタカラームの歌姫、ベールをとったアザディエの著作をお届けします。アリクル砂漠とハンマーフェルの文化と歴史についての質問は……までお送りください。



『ファッションを見定める商人の目』
フィリラニヤ夫人 著

A TRADER’S EYE FOR FASHION
By Madam Firilanya


タムリエルの各地を旅しておりますと、特に私のような評判の高い商人の場合、知りたいと思う以上のことを学ぶことになります。どの地方にも──さらにはどの都市にも──それぞれの好みや様式、そして暗黙のルールがあります。賢明にもこの本を選び、購入してくださったあなたなら、ファッションが暇を持て余した金持ちの単なる気晴らしでないことを既にご存知でしょう。どの色合い、どの様式が何を意味しているのか。そして誰がそれを着るのかを理解することは、その土地に溶け込み、より良い取引を得ること、さらには命を救うことにさえつながるのです。

まず初めに、当前のことではありますが、私がこの記事を書いている戦乱の時代にシロディールを旅されている方は、どうか身に着けるものにお気をつけを! 戦争をしている各同盟の色を身に着けるのは、目的地の状況がはっきりしている場合のみにしましょう。街や砦の持ち主は頻繁に変わるものです。というのも、以前私はアレッシア城からセヤヌス前哨基地にドリーム・マデイラの高級な樽を運んでいたことがあります。そこにいるはずのドミニオンの部隊が上質な飲み物に感謝すること(そして気前よく支払ってくれること)を知っていたのです。しかし私が到着した時、彼らはパクトによって追い出された後でした。既に前哨基地は見えていたので、私の鮮やかな黄色のタバードが見つかってしまっていることはわかっていました。ですから私は、パクトの兵士の一団が近づいてきても逃げようとはしませんでした。幸運なことに、襲撃の先頭に立っていた騒々しいノルドたちは既にお祭りムードで、私が運んでいたワインは没収したものの、命までは取らず帰してくれました。

もちろん、その人の服装によって相手の人柄について少なからず多くの事を語ることはできます。その上で、将来の顧客となる人物についてさらに詳しく、より良く知るためには、注意を払って観察してみることです。そうすれば、人々が何を求めているのかを知ることができるでしょう。釣りの達人はピンクに近い紫を好むことをご存知? これは魚がその色を見ることができないからだそうです。この色は哀れなおいしい生き物から、釣り人をほとんど透明にするのです。名のある錬金術師は汚れから布を守るため、ニルンルートから作られると思しき秘密の調合物で染めた暗い灰色の衣装を身につけ、高位の魔術師ギルドのメンバーは、間違えようのない薄暗いブルーを身にまといます。あなたが誰と取引しているのかを知っていれば、何を売れば良いのかがわかるのです!

もうひとつのコツは、今まで見たことのない色やスタイルに目を向けることです。見るたび色を変える虹色のような大胆な色を身につけている人や、飾りたてた鎧やドレスを着ている人を見つけたら、話しかける口実を作ってごらんなさい。目を引く人は誰でも少なからず素晴らしい話を持っているものですから、飲み物をおごったり、希少な商品で誘ったりするといいでしょう。私は以前、頭の先からつま先まで見たこともないような光沢のあるブロンズで固めた、危険な見た目のカジートに会ったことがあります。友好的な会話と熟成されたスイートミルクを数杯楽しんだ後、彼は、持ち出せないほどのドワーフの遺物が詰まった危険な遺跡の場所を教えてくれました。正しい人脈を持てば、多くの利益に繋がるのです。

というわけで、ファッションがいかに重要なものかお分かりいただけたでしょう。旅先ではその土地の習慣や服装に気を配り、誰が何を着ているかを学び、そして利益を得ましょう! ここでのアドバイス以外にも学ぶべきことはたくさんありますが、まずは良いスタートが切れたことと思います。目を見開いて、適切なものを身につけ、大胆なものを探せば、きっとあなたに利益をもたらしてくれるでしょう!



警告:以下の伝承の本には、フィリラニヤ夫人の助手メールの内容のネタバレが含まれています。


『フィリラニヤの夢の日記』

DREAM JOURNAL OF FIRILANYA


栽培の月 3日
これを書き留めておかないと。でないと気が狂ってしまいそうだ。どこかに書き出してしまわなければ。あのテルヴァンニの薬は夢を静めてくれるはずが、舌を青くしたり、しゃっくりを出させたりするだけだった。ロスガーへの長い旅に出る私の背中を見て、彼らが笑っているのを感じられる。あの信用に値しない魔術師たちとの取引をやめるよう、ロウ・ネックに言いつけるのを忘れないようにしないと。

昨夜、歌は赤かった。端々は色褪せ、乾いて、剥がれ落ちている。彼らはあの広間で私を追いかけ、大きくなり続けていた。偉大な英雄たちが彼らと戦い、血の海に倒れ、病的な和音を鳴り響かせた。開かれた眼。Kor-Durの恐怖 。燃え立つ石の子。彼らが追いついた時にどんなことをするのか、私にそれを告げるために数え切れないほどの金切り声が言葉を作っていたのを思い出すと、胃が痛くなる。私は汗と涙で目を覚ました。いつものように。


真央の月 16日
それが終わったと思った矢先、別の夢になった。ロスガーへの道から逸れかけていたところだったし、彼らを止められるかもしれない唯一の手掛かりなので、これはひねくれた幸運だと思うことにした。

すべてが緑だった。ゆらゆらと揺れる帯のような緑が、スカイリムの夜空に広がっていた。ただそこに星はなく、空も地面もなかった。星が巨大な砂時計の中の砂粒のように私の頭に向かって降りてきた。12個の石が私の体を囲んで浮遊し、エセリアルの霧の中、四方八方から突進し襲いかかる敵と衝突する。骨を砕く音がリズムとなり、星の音が刻々と大きくなっていく。それが私の頭蓋骨に達したらどうなるのだろう? それを知らずに済んで私はほっとした。キャラバンのノルドの商人の一人が、私の泣き声を聞いて起こしてくれたのだ。


南中の月 1日
私の元雇い主はどうしているだろう、と思案する。ロウ・ネックが配達を続けているといいが。私は具合が悪くて旅に出られないし、疲れすぎている。昨日の夜はいつもよりひどかった。旅に戻らなくてはいけないのに。

その闇は呼吸していた。研がれた歯の隙間から吐息の音を溢れさせて。


南中の月 8日
紫。想像を絶する苦痛を語る言葉の海。虚空の中で救いを求めて泣き叫ぶ罪なき者たち。その肉にはデイドラの言葉でかけられた呪いの言葉が残り癒えることはない。再び英雄たち。リーダーが倒れ、最後の希望のかけらを失った。機械たちは地の下に錆びつき──彼らさえも崩壊から逃れられない。守るものはない。増殖する無の世界に抵抗する虫の殻もない。死者は4人と、4人と、4人。そして3人。横糸と縦糸を這いずる学者たちだけが生きて残された。虚無が迫ってくる。



※開かれた眼、Kor-Durの恐怖 、燃え立つ石の子
モラグ・バルの臣下であるデイドラたちのことか。監視者のYggmanei、Kora-Durの恐怖という異名を持つデイドロスのメン・タナ、モラグ・バルの息子であるタイタンのオゾサッチャーはそれぞれ、ダークアンカーのボスとして登場します。

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Elder Scrolls Online公式サイトにて掲載されたLoremaster’s Archiveの記事を日本語訳したものです。ESOゲーム内書籍として実装されていない本については英語の題名と著者名を併記してあります。ゲーム内書籍として実装されている本については、訳はESO日本語版同書籍のものです。

原文:Loremaster’s Archive: A Trader’s Eye for Fashion - The Elder Scrolls Online(https://www.elderscrollsonline.com/en-us/news/post/1079

訳:かみつき 2021年5月

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