2023年5月22日月曜日

ロアマスターズ・アーカイブ:イフレの誘い

LOREMASTER’S ARCHIVE: Y’FFRE’S BECKONING

10/24/2014


グリーンレディでいるとはどういうことなのでしょう? 私たちの新しい伝承の本ではそんな疑問にお答えします。

本日の蔵書庫への訪問では、グリーンレディであるグウェリングが彼女の経験をもとにした一冊を紹介してくれます。ボズマーの野性的な側面の表れと、皆さんの質問に対するレディ自身の答えを学んでいきましょう。

次回のアーカイブでは、アルゴニアンの近代史についてバイスカノン・ヘイタ・ミーンが答えてくれます。あなたの質問をお送りください。



『イフレの誘い』

グリーンレディのグウェリング著

Y’FFRE’S BECKONING
By Gwaering, the Green Lady


緑の歌の物語が今、骨の中で大きく響き、私を目覚めさせた。私はこの物語を、流れ続ける生命として聴く。その動きは一秒ごとに現実を織り出し、輝ける糸の上にまた輝ける糸が紡がれる。全ての足音が鼓動、言葉、思考となり祝福と共に形づくられる。放たれた矢は感嘆を示す符号となり、言葉の中により合わされ、終わりの中で始まりとなる。 私は、我々の中に溶けていく。

私は狩人となり、守り人となり、緑の復讐者となった。私の記憶は、形なき時代よりボズマーが知る歴史の川から引き出されたもの。子供たちを貪り喰らい母と父を苦痛の中で泣き叫ばさせた、のたうつ敵、ブラッケン・マリスの心臓を切り取ったのは私のこの手だった。群がり殺到する信者に命じて木々や葉を燃やし切り裂いた、堕落したオークである斧もつデュロホートの目を貫いたのは、私のこの矢。グラーウッドの獣たちのもとへ病が訪れたとき、私は100の夜、休むことなく狩りをし飢える者を養った。私はまた100度狩るだろう。

これらのことはすべて私の行ないであり、召されればまた行われるだろう。イフレの子供たちの喜び、恐れ、怒り、悲しみの叫びは、私の心の中でますます強くなる。深い森に響く生命の鼓動。夢の中でも彼らの声が聞こえる。彼らの感情は私自身のものとなり、私の中で1000倍の音量で響き渡る。私が返事をするのを止めることはできない。私は、私の血が壌土を浸し、グラーオークの根に栄養を与えるまで、彼らに答えるだろう。

アース・ボーンズが語る物語を聞いても、まだ恐怖は残り、心配がつきまとう。私はグリーン・レディだ。私の精神がそうであることに疑いはない。でもこの心の中ではまだ、私はただのグウェリング。弓の少女であり、勇敢だけど小さな存在。私は恐れている。グウェリングは消えてしまうのだろうか? 今湧き上がってくるこの原始的な感情の奔流に耐えられるだろうか? 彼女は "緑 "に応え、自分の役割を果たせるほど強い? 彼女は民とシルヴェナールを守れる?

私のこの疑問や恐怖がほとんど意味を為さないと知っていることが、少しばかりの慰めになる。それらは小さな余談であり、紡ぎ手が物語を語る際に、せっかちな子供が邪魔をするようなもの。時は流れ、物語は間断なく語られ、決して終わりを迎えることなく、ゆっくりと流れていく。私は呼ばれ、それに応じる私のこの声が十分に強くなければ、私の役割は終わり別の人が現れるだろう。それがこの世界のあり方なのだと、今ならわかる。



グウェリングがあなたの質問に答えます:
GWAERING ANSWERS YOUR QUESTIONS:


「私は長年タムリエルを放浪してきましたが、ボズマーのものほど驚きを呼び起こす口承文化はありません。彼らの物語を重視する姿勢は魅力的で、まるでマジカによる儀式そのものであるように思えます。彼らはひとつの物語に新しい章を加えることで、過去と未来を変えることができるようです。これは紛れもなく、"現在"の精霊であるイフレの賜物でしょう。私が知りたいのは、この"物語"の魔法はアーリエルの領域にまで入り込むものなのか、それともその一部であるのか、ということです」– Eis Vuur Warden, Wayward and Contract Scholarより


グリーンレディの回答
「魔法は、ムンダスの創造に貢献したすべての神々が授けたもの。ゆえに、すべての定命の者はマジカを通して現実を変えるなんらかの力を持っている。部分的あるいは一時的であったとしても、変化は現実のもの。そしてイフレの道は、物語の魔法である。物語を語ることは創造の行為であり、我々の生とは物語を現実にすることに他ならない」


「この者はボズマーたちがタムリエルで最高の狩人であることに自信を持っていると知っている。そのことはM'Vakhuに、狩人の君主ハーシーンがその文化に影響を与えているのではないかと想像させる(イフレは別にしても)。彼らのような人々が、自分たちの生き方を本質的に体現しているかのような存在に仕えるよう誘惑されないとは、この者にはとても考えられない。この者は時間を割いてくださったことに感謝する」──M'Vakhuより


グリーンレディの回答
「狩人ハーシーンへの祈りは、射手が牡鹿に矢を当てるとき幸運を願うように、善良で無害なこともある。しかし行き過ぎれば、ハーシーンへの信仰は残酷さを正当化し、暴力や殺人の合理化として機能するようになる。我ら自身の最近の歴史の中でも、この私がシルヴェナールと結ばれるまでの間にその一端を垣間見た。デイドラは存在し、それが定命の世界に侵入してきたとき、我々は対処しなければならない──だが、そうすることは常に危険なことである。我々の中の愚かで貪欲な者は、時おりこの事を忘れる」


「多くの部外者がそうであるように、私もグリーン・パクトを少し不可解に思っています。その信条は、"植物を食べない"と"肉だけを食べる"の2つであるようですが、これらは実際には同じものではありませんよね。グリーン・パクトの厳格な信奉者は、乳製品、蜂蜜、キノコ、昆虫なども口にしないのでしょうか?」──Ravenna Brightwingより


グリーンレディの回答
「グリーン・パクトはある面では単純に見えるが、その教義の詳細はよそ者には理解の出来ぬものであり、最も賢明な紡ぎ手さえも、その一部については意見が分かれることがある。あなたの言う最初の信条は、"生きている植物に害を与えない"と言った方がよい。私たちは、木々に住処を作らせるため歌を歌うときでさえ、それを傷つけぬように努めている。しかし、落ちた実を食べることが、生きている植物に害を与えると思うか? 無論そうではない。むしろ、そうすることで植物の種を広げることができる。2つ目の教えは、"肉食の掟"として知られているが、どの程度厳格に守られるかは、部族により、また個人により異なる。とはいえ、乳から作られる食物や、蜂蜜、キノコ、昆虫などは、よほど熱心にパクトを奉ずるボスマーでない限り、広く食されている」


「"紡ぎ手 "の力はどの程度のもので、その力はヴァレンウッドに限定されるのでしょうか? さまよえる王のクエストで見られるように、誰かの記憶に意志を加える力は、誰かのアイテムに触れることで他の人の物語を見られるのと同じようにかなり強力だと思います」


グリーンレディの回答
 「紡ぎ手の力は、才能によって培われ経験によって増大する語り部としての強さにある。あなたの言うように、優れた紡ぎ手は近くの世界の物語を実際に"視る"ことができ、その物語は人や物の本性を明らかにすることができる。しかし、物語を変えるためには、紡ぎ手が物語の主人公に働きかけ、主人公自身が物語に加えられた新しい展開を受け入れなければならない」



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Elder Scrolls Online公式サイトにて掲載されたLoremaster’s Archiveの記事を日本語訳したものです。ESOゲーム内書籍として実装されていない本については英語の題名と著者名を併記してあります。ゲーム内書籍として実装されている本については、訳はESO日本語版同書籍のものです。

原文:Loremaster’s Archive: Y’ffre’s Beckoning - The Elder Scrolls Online(https://www.elderscrollsonline.com/en-us/news/post/1221

訳:かみつき 2023年5月

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